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web Cafe Adrenaline vol.78
2008-11-20 (木) update
since 2000





Beck Life

2008年11月9日 (日)am8:50 とにかく寒い!

開店前、玄関まわりを掃き終え、
いよいよ今年最後となるピーマンを収穫しようと長靴に履き替えていると、
遠くから、かなり遠くから、かなりいい音が近づいてきます。
あ〜これは絶対にうちのお客さんだろうな〜と思い、待っていると・・・















でた!

同胞!ベック550スパイダー!





前号のサリーン山田氏と同じく、
名古屋時代の常連さんでありながら、今回、中津川には初登場の天白(てんぱく)氏。

彼とのお付き合いは、なんやかんやで足掛け7〜8年。
出会った当初は、まだこのようなガルフカラーではなくて、ベック純正のシルバーで、
お世辞にもキレイとは言えなくて、いつも調子が悪くて、また、すぐ直る見込みもなくて、
ついでに彼自身も、彼のベックも、不完全燃焼しまくりだったように記憶しています。

ただ、物凄く羨ましく思ったのは、ベックを日常の足として使っていたこと。
これまでに多くのベックユーザーが、「日常の足として使うぜ!宣言」、をしていましたが、
実際のところは、せいぜい2年が限度。(僕もこれに属する/苦笑)

この日本、高温多湿、雨もダーダー降る、渋滞多し、
ストップ&ゴーの連続、という世界一劣悪な道路事情において、
こんなチャラけたクルマが実用に耐えうるわけが無い。
そんな当たり前の壁にぶちあたって、当たり前のように挫折して、
車庫代のかからないユーザーはそのままガレージで惰眠を貪るようになり、
車庫代のかかるユーザーは即売却・・・と相成る。

これがほとんどのベックユーザーが辿る末路である。

ところがこの天白氏、購入してから15年、
(その間、修理で長期間工場に居座るということもあったらしいが)、
なんやかんやいって、春夏秋冬、そのほとんどをベック一台で暮らしているというから驚きである!(つーか頭が下がる!)

ちなみに現在の走行距離は8万キロを越える。
なんだよ大したことねーじゃねーか、と思われるかも知れませんが、
ベックでこの距離は、天文学的な数値であり、大スペクタクルと言えます。(笑)



名古屋時代、よく遊びに来てくれていた頃、
「僕もいつか自分の店、持ちたいんですよ〜」、と話してくれた天白氏。
前途しました、「>彼自身も、彼のベックも、不完全燃焼・・」、というのは、ここらへんを意味します。

ずっと料理人として働いてきて、そろそろ独立したいんだけど、まだまだ準備不足、
いや、準備なんていくらしたってキリがないんだ、んなら面倒くせー!いっちょやったるかー!、と思いつつも、
いや、待てよ、やるのはいいけど、まずはテナント物件だよな、あるのか?ちょうどいい具合に・・と不安になり、
実際に探してみると、立地の良いテナントは空いていても家賃がメチャ高だわ、
安いテナントは死にそうにダメなオーラ放ってるわで、

独立は、リアルに考えれば考えるほど、希望と絶望が表裏一体、
そんな、もどかしさがビンビン伝わってくる時期でしたね。

しかし、お見事!
2003年に、ocean diners 61(オーシャンダイナーズ シックスティワン)、というお店をオープンさせております。

さすが〜
と言いつつ、残念ながら、まだ僕はお邪魔できていません。(申し訳ない!)


















↓この汚れ具合がいいよね。普段使いの証!(笑) 飾りじゃないのよクルマは〜♪

「で、どおよ、独立して5年経った感想は?」、と聞いてみると・・・




(笑)・・・かなり、僕と良く似た体験をされ、似たような問題を抱えておられました。

やっぱ、誰がやっても似たり寄ったりなんだ〜と妙に納得しました。
※興味のある方は、vol.43/第二章の「脱・名古屋計画」を読んでみて下さい。こんな事が似たり寄ったりです。

ま、ゼロスタートで5年間やってみて、
売上実績と、店主の精神状態がプラス方向であるならば、
普通、「厨房内の狭さ」、と、「客席数の少なさ」、まずこの2点に不満をもつと思う。
ある意味これは、成長期の子供が、今まで着られていた服が窮屈に感じてしまうのに似ている。

順調に成長しているからこそ与えられる悩み、とも言える。

で、どうすんのよ?、と天白氏に聞いてみると、
「たまたま隣のテナントが空いたんで、壁をぶち抜いて2つ借りようかと思うんだけど」、とのこと。

すでに大家さんとも交渉済みで、いくらかの家賃割引まで話は進んでいるという。

ま、変な話、だから今日こうやって来た、とのこと。

だから・・・

そう、結構多い。

人生、なんらかの転機に差しかかった時に、アドレナリンへ行くパターン。(笑)

たぶんこれは僕に、なにかしらの助言を求めているわけじゃなくて、
とりあえず胸中のモヤモヤを僕の店で吐露し、気休め程度にリセットし、
すでに出ているであろう答えに対して、もう一度姿勢を正して、再度向き合い、
現状これしかないだろう、という答えを受け入れるための儀式みたいなもんだと思う。

もちろん僕も、投げられた質問に対して、それなりの答えはさせて頂く。

今回の場合はこう・・・

隣のテナントまで借りて営業スペースを広げる案、
集客に関して言えば安心感はあるけど、いくら割引があるとはいえ、
倍近いテナント料となると、さすがに無視できない支出だよね。
あと2〜3年で店をたたむならともかく、20〜30年くらいやるつもりなら不動産購入も考慮すべし。
いざという時の担保にもなるし。

とはいえ、今すぐに数千万円の資金が調達できるか?となると、これまた難しい。
もし、それが可能なら、最初からそれでやってると思うし。

ぶっちゃけ僕だって、かみさんの実家の土地を譲ってもらったからこそ今があるわけで、
でなきゃ移転なんか到底無理な話。

仮に、うまいこと不動産購入して、移転できたとしても、
不慣れな土地で、微妙に違う生活習慣や、価値観の異なるお客さんに支持されるのは相当なギャンブル。
極端な話、こちらが日本語で話しても、相手は外国の話のようにしか聞き入れてもらえず、
そこで感じるストレスたるや筆舌しがたい。あらためてコミュニケーションの重要性を痛感する。

飲食店をやる上で、最も失敗するリスクが高いのは、知らない土地でリスタートすること、と僕は思う。


・・・とまあこのように、あえて明確な結論は出さず、(いや正確には出ないと言った方がいい)
この場合、宙ぶらりんに答えるのが一番適切だと思ったのでそうさせて頂いた。

なぜならば、このケース、店の将来を考えるとしたら、増築か、移転か、しか無いと思う。
、となると前途したように、それぞれに一長一短であることは明白。

もちろん現状維持、という手もあるが、現状に不満を抱えたまま、現状維持を受け入れるというのは、
いろんな意味でタイムリミットの迫った50歳以上のオーナーにしか理解できない話だと思う。

まだ人生の折り返し地点にすら立っていない、若い、天白氏には想定外だろう。









冷たいようにも、無責任なようにも思えるけど、
経営者が経営者に対して言えることといったらこれくらいしかない。

だって僕らは、1分後のことすら予測できないのに、
こんな厄介な生き物である”店”に対して、しかも他人様の店に対して、こっちの方が成功する!
なんて素人さんのようなことは、とてもじゃないけど言えない。だって、店の将来なんて誰にも分からないんだから。

当然、天白氏もそのへんの事は心得てくれて、
とりあえず、思っている事、考えている事をすべて打ち明けてくれて、
僕のリアクションも聞き入れたうえで、きっと今晩、布団の中で、あれこれ再考されるのだと思う。

年齢的にも、経営者としても、
僕の方がちょっとだけキャリアは長いけど、
僕は天白氏を、人として、また、経営者としても、非常に尊敬しているので、失礼のないよう対応をさせて頂いた。

いつ盛り返すともわからない泥沼の景気、政治、金融情勢、
ここ数年、僕と同時期にオープンさせた知人らの店がバタバタと廃業していく中、
氏の活躍を聞くことができて心が温まったし、その場の空気がすーっと澄みわたるような感じがした。
ぶっちゃけ、僕の方がモチベーションを上げて頂いて有難うございます!と声を大にして言いたい。

何事にも、
チャレンジしている人は、リスクを伴うが、結果どうあれ、いずれ自分の肥やしになる悩みだと思うし、
チャレンジしていない人は、結果どうあれ、精神的に消耗するだけの味気ない悩みだと思う。









わーお!、純正1600ccのエンジンから、1800ccハイカム仕様に乗せ換えてあるぜ!
オイルクーラー追加、ウェーバー44φ、たぶん120馬力以上は出てるだろうね。
ま、車重580キロだから、これでも十分速いんだけど・・・

シャーシがついてこない。(笑)

僕のもそうだし、天白氏のもそう、時速170キロまでが限界やね。
アクセルの踏みしろはまだ残ってるんだけど、あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。
※えー、時速170キロはサーキット走行での数値であり、公道によるものではありません。

もともと、車重750キロ”も”あるビートルのシャーシを流用してるから仕方ないよね。

そこへ200キロ近く軽いボディを乗せたらどうなるか?

とうぜん足回りは本来の仕事をしなくなる。

もちろんお金をかけてイジってやれば、それなりにはなるんだろうけど、
このクルマの良いところは、ズバリ、安価で楽しめるレーシングスタイル!、これに尽きる。

あくまでもスタイル重視。

そこを理解してもらわないとベックライフは楽しめない。

もし、本気で高い運動性能を求めるなら、
もう少しお金をためて↓最初からこのへんのやつに乗った方がはるかに満足度は高い。



だから、ベックのいいところは、
一般的なサラリーマンでも、なんとか余力で所有できる、
数少ない”本格的レーシングカー風/遊びクルマ”、ということになる。

ほとんどのベックオーナーがこのように、↑ミニ用のウィンカーレンズに交換します。

ちなみに↓これが純正レンズ。

このレンズがアホみたいに粗悪な作り(プラスチック)なので割れる割れる。
だからみんなミニ用(ガラス)に換えるんやね。

今はどうか知らないけど、販売代理店でパーツをお願いしても、「無いよ」、と即答だったので皆こうするんだと思う。(笑)

なんか久しぶりに自分のベックを撮ってみました。




とりあえず、日本中の悩めるベックオーナーに幸あれ!、と締めくくりたい。




Cafe Adrenaline/水野雄一








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