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vol.167 2011-3-18 (金)
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PUNKな夜
先月、中津川のヤングでパンクなライブに行ってきました の巻
当HP管理人/寺西氏より、 地元・中津川のパンクバンド
「ザ・リベレーターズ」から、 155号で掲載した画像を今度行われるライブの告知で使わせてほしいとの連絡があり、 喜んでOKしました。
僕が撮った画像を使ってくれるのも嬉しかったし、 ちゃんと承諾をとってくれるのも嬉しかったし、
後日、ドラムのザ★ひでかず氏が仕上がったフライヤーをもって
ランチに来てくれたのには感心しました。
筋を通すべきところではキッチリ筋を通す、という姿勢は大切です。 人と人の信頼関係ってこういう所からはじまると思うし。
そんなわけで僕もチケットを買わせて頂き、2月12日 (土)観に行ってきました。
今回はリベレーターズ以外、はじめて観るバンドばかりだったので、 撮影よりもその空気感を読み取りたくて、あえてガチ撮りはせず、 会場の熱気に身を任せます。
僕も行ったことがあるのですが、 中津川では有名な「七輪」という居酒屋。 その店で呑んでいた時に結成されたから「七輪」だそうです。
ってことは、もし当店で飲んでいたら・・・ (あいにくアルコールは置いてないけど) バンド名はアドレナリンになっていたのか?? ってことは、
ジャ〜ン!!ドドドドッ、ジャ〜ン!!
イエーイ、皆さんこんばんはーアドレナリンで〜す! 今夜もノリノリでいきますんで最後までヨロシクゥ〜! それでは一曲目、「宅配ピザなんかブッ飛ばせ!」、 つづいて2曲目、新曲の「コーヒー豆の憂鬱」で〜す!
・・・みたいなことになっていたのか??(笑)
冗談はさておき、 この七輪というバンド、じつに伸び伸びと、ストレートに、 ステージで演奏する喜びみたいなものが伝わってきました。
気持ち良さそうに腹の底から歌い上げるボーカルの存在感は大きく、 またそれを支えるリードギター、ベース、ドラムスもキレがあって良かったです。
いやあ〜いきなり良いバンドが観れました。
記憶が曖昧で恐縮ですが・・・ たしかMCで「これが初ライブ」、と言ってみえたような気がします。 にもかかわらず、いきなり会場でオリジナルCD無料配布ってすごい!
しかもちゃんと歌詞カードが入っていて、 日本語と英語の両方が印刷されているし!
なかなかこんな風にマメに下準備できません。
ハードコアパンク・・・ というカテゴライズで良いのか? ご本人たちに聞いてみないとわかりませんが、 そういったジャンルの中においても、ちゃんと世界観をもって作詞作曲し、 自分たちの音楽性を示していく姿勢は好感が持てます。
初ライブとは思えないほど、堂々としてましたね。
今後このバンドがどんな風になっていくのか、非常に興味あります。
近そうで意外と遠い、岐阜市から参戦された「ザ・シュレッダー」というバンド。
たぶんこのバンドのステージをご年配の方がご覧になられたら、 「この子たちにはきっと悪霊かついている・・・」、 と思われるだろう狂気に満ちたパフォーマンスに圧倒されます。(苦笑)
今回の出演バンドの中で唯一、ボーカルが楽器を持たず、 マイクを握り締め、ひたすらステージを沸かせるために興じたアクションは効果絶大!
そんな中にも彼らなりの美学みたいなものが垣間見え感心しました。
いっけん傍若無人にみえるパフォーマンスも 最終的にお客さんにとって不快なものではなく、 あくまでコミュニケーションの手段として成立していたように見えました。
単に、わめき散らしてステージを去るタイプのバンドではなく、 礼節を重んじる”悪霊サウンド”(失礼!)は僕の心に刺さりました。 是非また観たいです。
あ、この「ザ・シュレッダー」も自作CDを無料配布されてましたので頂きました。 それにしても、どえらいエネルギー、そして音圧ですな!いいわ〜。
と、ここで心霊現象・・・じゃなくて、(笑) 生ビールの樽を交換中に起きたハプニング↓
「どばああああああー!」
最初見たとき、何かのアトラクションなのか?と思ったのですが、 それにしちゃあヤリ過ぎだなあ〜と思ったらやっぱりハプニングでした。 大量の生ビールが水柱となって天井を突き上げていましたから。
ただ感心すべきは主催者がお客さんを思う気持ちですね。 通常こういった場所では、発泡酒が500円くらいで販売されますが、 今回は2杯目以降どれでも100円!しかも生ビールも! これはなかなか出来るものではありません。 普通、少しでも利益確保をしたいですから。 いやあ〜立派!
前評判では、 「ゴリゴリのロックじゃないけど、すごいバンドが出る」、と聞いておりました。
具体的にどんな?と聞くと 「うーむ、なんつーか不思議な感じ・・・癒し系かな?」、とつかみ所のない返事。
しかし、実際に観たら納得しました。
それは、テクノっぽくもあり、エスニックっぽくもあり、 音は澄み切った透明感のある感じなんだけど、 ドラムとベースは結構パンチが効いている。
いやはや、僕もどっぷり”時間ワールド”に引き込まれました。 このままキャリアを重ねていけば中津川を代表するバンドになると思う!
最初から最後まで見事、 アクセル全開で走りきった主催者の「ザ・リベレーターズ」。
基本的にギターのリフとか、サビとか、メロディみたいなものは無く、 ひたすら重圧なビートとシャウトを火炎放射器の如くぶちまけるスタイル。 いま間違いなく、この界隈で最高に尖がったバンドだと思う。
おそらく盛り上がった観客の一人が、 ねぎらいのつもりで
(まあ飲んでくれ!という意味合いで) 差し出した生ビールがベースにぶつかり、僕のカメラにも降りかかるの図。(苦笑)
ま、これもハプニングのひとつとして楽しませてもらいましたが、 さすがにカメラを濡らしたまま撮影することは出来ず、すみやかに戦線離脱。
あわててTシャツのすその部分でビールを拭き取り、動作確認をし、 問題なしということで、ふたたび熱狂の渦の中へ。
そんな中、この夜は複数の予定が入っていたため、 このライブには行けないと言ってみえた寺西氏を場内で発見。 なんと、予定と予定の合間に都合をつけて駆けつけてきたとのこと。 うーむ、義理堅い!
主催者のザ・リベレーターズ、ごくろうさまでした! (さぞかしクタクタになられたと思います・苦笑) また、その他の出演バンドのみなさんお疲れ様でした。 熱い、いいライブを観させてもらいました。
また次回がありましたら声を掛けてやってください! いや〜良かった。
Cafe Adrenaline /
水野雄一
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