せっかくVAIO買ったのに、こんなローテクなページじゃもったいない！
と、言われていますが、このハイテクを馬鹿にしたような感じが好きです。
負け犬の遠吠え。マスター談

ご存知の方も多いかと思われます。今から42年前に発売され、日本のジャズ史上屈指のベストセラーを記録した！

そう、黒人ピアニスト、ソニー・クラークの代表作「クール・ストラッティン」のジャケットであります。

マイルス・デイビスをはじめ、強烈なキャラクターのミュージシャンが多かった1950年代。
その中にあってソニーは比較的、地味な存在であり、事実、本国アメリカでの評価は、日本ほど高くないらしい。なぜだろう。
生前、たくさんの作品を録音したのに発売されたのはその半分。残りは彼の死後しばらくたってから・・。
これはあくまで個人的な意見だが、彼の作品にはトリオのものが圧倒的に少ない。どうしても管楽器(トランペットやサックスなど)が入ってしまうとピアノの音は負けてしまう。よっぽどアクの強い弾き方でもない限り、主役の座は取りもどせない。
でも全体のバランスを考えて演奏するソニーは立派にバックをつとめてしまう。これ！あんたのリーダーアルバムでしょ！
そう思いながら聞いていても、ピアノソロの場面がきても、それなりに主張するも、どーだー！俺のピアノはー！スゲ−だろ！というようなものは少ない。
あくまでチームプレイに徹する。きっと皆でワイワイやるのが好きだったんだろうな、と勝手に推測する。
10年くらい前に聞いたときは、あまり好きじゃないアルバムだったけど、今では店でよくかけている。

クール・ストラッティン、一度オリジナル盤で聞いてみたい。買えるかな？うーん、きびしいかも。

店名、カフェ・アドレナリン・の意味は？よく聞かれる質問です。カフェ、はもちろん喫茶店を意味します。
いろんな年齢層の方に気軽に利用してもらえるよう、レストでも、バーでもなく、カフェにしました。
食事もアルコールも出すけど、カフェにこだわったのは、そこにあります。
アドレナリン、を辞書で調べると「興奮した時などに副腎から分泌される、血液中のホルモンのこと。」とあります。
なんじゃそりゃ！という感じですが、インパクトのある！ちょっと変わった！前例のない！非日常的な！
それでいて、すこしだけクルマに関連した名前にしよう！という理由で決定しました。
もちろん猛反対する人もいましたけどね。あまり気にしちゃいけません！が、
つい最近、ある有名な姓名判断の先生に見てもらったら、Cafe Adrenalineでは問題ないと言われたものの、
カフェ・アドレナリンでは凶じゃあああ！この愚か者おおおお！と言われ愕然としました！
ただ不幸中の幸いだったのは、店に関するもの、看板やマッチなどの店名ロゴの入るモノすべてが英語表記だったため全く問題なし、とのこと。
万が一、カタカナで書くことがあるなら、冒頭のように最後に ・ を打て！打つのじゃぞおお！！
ならば、一画増えて吉に転ずるからのぉ、と有難いお言葉を頂戴しました。
店名を付けるのも楽じゃないね。

そんなカフェ・アドレナリン・の看板商品が、このオリジナル・ブレンド・・・\500です。
まず、この一杯で、この店を評価されてもいいくらいのコーヒーを出すぞ！という信念のもと、豆選びからスタート。
本当にいろんなコーヒー豆があり、好みも十人十色じゃないですか。
だからいろんな有名コーヒー専門店の豆を分けてもらって、家で試して飲んでみた！
ドリップの仕方も、ネルドリップとペーパードリップ、そして、エスプレッソの蒸気圧式、の3パターンでトライ。
他にもいろんな抽出法があるけど、まずは基本的なドリップから。
結局、豆は愛知県内にある小さな珈琲専門会社のものをチョイス！第一の理由は、自家焙煎工場を持っていたこと。
実は、いろんな有名コーヒー店の豆を分けてもらって感じたのは、焙煎してから、かなり時間が経ったモノが多かったこと。
コーヒーって、香りが命じゃないですか！それが楽しめなきゃ意味が無い！缶コーヒーじゃないんだから！
こちらが注文してから焙煎する会社だから、鮮度は抜群！
しかも、超イタリアンロースト！かなり深煎り。わがまま聞いてくれるし。
これは個人的な意見だけど、酸味の強いコーヒーは苦手でね。
だからキレよりも、コクを選んだ結果、本来エスプレッソ用の豆を使うことにした。
つまり、ウチはオリジナル・ブレンドと、エスプレッソは全く同じ豆。挽き方と抽出法が違うだけ。
そしてフィルターは、ペーパーフィルターに。理由は単純、衛生的だから。
ドリッパ−は一つ穴のメリタ式。あえてネルフィルターを採用しなかったぶん、少しでも蒸らし時間を稼ぐため、
三つ穴のカリタ式ではなく、一つ穴のメリタ式を使用。
で、肝心のブレンド具合なんだけど、コロンビア産スプレモ種と、ブラジル産サントス種がベースで、あと・・・。
残念ながらこれ以上は企業秘密！

ここまでこだわったコーヒーなので、是非ともブラックで召し上がって頂きたいのですが、商売でやっている以上、
なかなかそうもいきません。(ホントはやってみたいけど、俺が入れたコーヒーにゃあぁ、ミルク一滴たりとも許さねえええっ！ていうスパルタ喫茶。
お寺をイメージした店内で、お客さんは全員、畳の上に正座！砂糖でも入れようもんなら、喝！って、誰が来るんだよ、そんな店！)
いろんな好みの方がみえますからね。せっかくだから砂糖は、フランス産のものを御用意！
コントワール・ドゥ・シェドゥ、という角砂糖。
(高いけどねぇ、ホントに。あんまり売ってないし、買いに行くの面倒くさいし。でも、美味しい)
フレッシュは同じ町内の「めいらくのスジャータ」、の高級フレッシュ。まさしく産地直送。

普段、なにげなく飲まれている当店のオリジナル・ブレンドには、このようなエピソードがあったのでした。
まだ、召し上がられたことのない方、是非お試しくださいませ！
すでに、ご存知の方、これからも宜しく！

今、この文章を書いているのですが、いかん！非常にいかん！みなさん御存知のとおり、当店の前には「M´S WORK」というクルマ屋さんがあります。こうして液晶画面から視線を15センチも上げれば、911ターボ、911SCRS、74カレラ、極めつけは、あの73カレラ！(蛇足ですが、ナナサン・カレラと読みます)往年のスターたちがズラリと並んで、こっちを見ているじゃありませんか！これはいけません！仕事になりません！
クルマに興味のないひと、いや、ポルシェに興味のないひとにとっては、ぜーんぜん問題ない事ですが、自分にとっては大問題！
この寒空の下で、ぼんやり街灯に照らされて、たたずんでいる姿は、これだけで御飯3杯はいけるくらいカッコイイ！
仮に、あなたがキムタクのファンだったとしよう。ある日、なにげなく自宅の窓の外をのぞいたら街灯の下で、寒さに震えながら、ステージ衣装のままちょっと疲れた表情のキムタクが立っていたら、 どうするっ！きっとあなたは、御飯3杯などわけないはずだ！(どんな心理や！)
かわいそう！これはいかん！と思うはずだ！それくらい僕にとって、ナナサン・カレラは特別な存在である。たしかに911ターボ(ここでは、さしずめ香取慎吾か)や、911SCRS(まあ、稲垣吾郎といったところか)(←なんかスマップファン、ポルシェファンの両方から怒られそうだが・・)だけでも、じゅうぶん凄いのに、キムタク様が！！という感じである。

1973年にわずか1580台しか生産されなかったという伝説のポルシェ911。正確には、ポルシェ911カレラRS。通称ナナサン・カレラ。今でこそ、有り難味の薄れたカレラという言葉も(本来ギリシャ語で競争するという意味。最近では殆どのポルシェにやすやすと使われてしまい残念！)当時はスッゲ−！ポルシェ911という名前だけでも十分刺激的なのに、カレラの称号が与えられるなんて！おまけに、RS(レーシング・スポーツの略)だなんて、もう、その存在だけで、ごちそうさまという感じ。そんな夢のようなクルマがレースでちゃーんと優勝するんだなこれが！勝って当然と言われる中で、勝つことは意外とむつかしいもの。よくスポーツ業界では、記録よりも、記憶に残る選手になりたい！なーんていう言葉をよく耳にするけど、このナナサン・カレラは見事に両方を満たしてしまったスポーツカーだった。
発売当時、日本での価格は780万円！今に換算すると3000万円くらいだろうか。
そんな憧れのクルマが今、目の前にある。いったい、いくらなのか。誰が買うのか。
現代の路上においては、400万円くらいの日本車に、かるーくブチ抜かれるだろうけど、いーのさ、そんなこと。
記録は塗り替えられたとしても、ひとの記憶までは書き換えることなんかできないのだから。
あのライオンのような、獰猛な、ガルルルルルルッ・・という排気音は文句無くカッコイイ。

【マスターとベック550スパイダー】

店内入口にデーン！と置いてある謎のクルマ、ベック550スパイダー！そしてなぜマスターはそれを選んだのか！

なかなか語られることのなかった真実が今あかされる！愛と故障と絶望と、感動の90分！カラー2ヶ国語。

「じっちゃん、おら、壊れねえクルマが欲しいだ！」・・・・・・ハンカチの御用意をお忘れなく。うそ。

次回は3月1日、更新！