約4カ月ぶりの更新です。すっかりSNS（Twitterのみ使用中）の手軽さに慣れてしまった今、久しぶりにホームページの更新をすると素晴らしく労力の要る 作業に愕然とします。とはいえ、当店の出来事として残しておいた方が良いと思った内容については便利なSNSではなく、面倒ですが自己管理できる自前のホーム ページでご紹介していこうと思います。（つーか当HPをスタートしてから今年で20年か〜）

さて昨年のLLC（当店の周年記念グッズ）の売り上げの一部から、今回も東日本大震災への義援金として日本赤十字社へ募金しましたことをご報告します。ご購入頂きました方々には心より感謝申し上げます。

募金の手続きは2019年10月18日にインターネットで行ったのですが、なかなか受領証が送られてこず、先月問い合わせたところ、昨年末のうちに郵 送済との回答でした。しかし現に届いていない。ならば事故か何かで紛失してますね、という話になり再発行して頂いた次第です。（上画像参照）

東日本大震災、今日で発生後9年が経過しました。現時点で死者・行方不明者・関連死は約2万人、全国各地へ散らばった避難生活者が約4万7千人、仮設住宅で生活されてみえる方が約700人。

ちなみに住まいの復興事業として行われた「災害公営住宅」・「高台への宅地移転」・「地盤のかさ上げ工事」、は99%が完成したと報じられています。そして国が定めた「復興・創生期間」は来年（2021年）までで終了予定とのこと。

いっぽう、NHKが行った宮城・岩手・福島県の被災者の方々へ「被災地の現在の復興の姿についてどう思うか？」というアンケート調査については、49%が「思い描いていたよりも悪い」と回答。

このアンケートでは具体的に何がどう悪いのか？については触れられていませんが、やはり、事情は様々だと思いますが、避難生活が長引いたことにより、避難していた方々の考えや、生活そのものが変わってしまったことがあると思います。

これだけの大災害になると、たとえ9年経とうが、インフラ設備や建物などが復旧すれば、自動的に地域産業や人々が戻ってきて、かつての賑わいを取り戻せ る、という単純な話では無いということだと思います。やはり現実はいろんな物事が同時進行で起きていて複雑ですし、人々の優先順位は時間の経過とともに変化する ので（逆に9年も経ってしまうと）理想の復興はより細分化され、人の数だけある、というのが実際のところだと思います。これが災害復興が進むにつれ浮き 彫りになる難しさだと思います。

とりあえず私としましては、今後も微力ながら復興支援を続けていきたいと思います。




話は変わりますが、こういった平穏な生活を突然破壊される事象と、人々の考え方（心理）は、東日本大震災に限った話で無いと思います。

ご存じのように現在（2020年）に至っては、1月に中国／武漢市で発生したとされる新型コロナウィルスが世界中に飛び火。2月28日には、安倍内閣総理 大臣と萩生田文部科学大臣は、全国全ての小・中学校等に対し、３月２日から春休みに入るまでの間、臨時休校を行うよう要請しました。つまり、大々的に人の 移動を制限し、感染を最小限にするという、近代日本では初の試みです。

以降、徐々に大規模イベント（プロ野球・大相撲・各種コンサートなど）は自粛モードに入り、大勢の人が集まるような行事は軒並み延期・中止となったり、無観客で行ったりと、日本中いや世界中で重苦しいムードが漂い中です。

またこれに伴い、マスクは超品薄状態となり（←これは分かる）、（しかしこれは？→）元はデマで始まったトイレットペーパー不足もあっという間にネットで 拡散し、結果、本当に品不足になっています。やはりここ1〜2か月の間、多くの人の気持ちが疑心暗鬼になっており過敏に反応した結果でしょう。後に振り返っ てみれば「愚かなこと」と思いますが、リアルタイムの今では誰も止められない状況です。これがパンデミックの恐ろしさかも知れません。

ちなみに、3月10日、安倍首相は、「３月 19日ごろを目途に、これまでの対策の効果について、専門家会議の判断が示される予定だ。国内の急速な感染拡大を回避するために、極めて重要な時期である ため、専門家会議の判断が示されるまでの間、今後10日間程度は、これまでの取り組みを継続するようお願いしたい」と述べた。

以下、本日（3月11日）の状況です。


素人ながら上図の数字だけ見て、あと10日間足らずで「感染リスクは無くなりました、自粛要請は終了です」、とはならない気がします。とはいえ、私を含 め、皆さんも普段の生活と健康が何より重要だと思います。日を追うごとにイレギュラーな事が起きて不安で面倒ですが、生きる楽しみ／本質を見失わないよう 過ごしていきましょう。当店はおかげさまで、とりあえず今のところは急激な来客減少もなく、何とか平常営業を続けており、日々感謝であります。


Cafe Adrenaline & LLC ／ 水野雄一