キポナイ vol.10
中津川市のお隣り、恵那市を代表するバンド/KEEPONS の主催ライブ の巻
ご無沙汰です。
時間的にも、気分的にも、少しはゆとりがもてるようになりました。
今後しばらくは過去に撮りためた画像を紹介していきます。
さて今回は、3月17日 (土)に行われました「KEEPON NITE /vol,10」 。
記憶が曖昧になっているだろうなと思われましたが、恐るべし、キポナイ。
一枚一枚画像をチェックしていくたびに、あの興奮が蘇ってきます。
乱痴気騒ぎ以上、乱闘騒ぎ未満、というエキサイティングな模様を、
これら69枚のロックな画像とともにお楽しみあれ!
記念すべき第一回・キポナイの一番手もつとめたというBack Fire Road。
記念すべき第十回・キポナイも一番手でした。
こういった尖がった系の一番手だと、妙に萎縮してしまう、もしくは
逆に盛り上げなくちゃ!という使命感が空回りし、実力を出し切れないバンドもありますが、
このBack Fire Road は、すばらしく自然体でした。
手馴れた感じで、淡々と、普段の自分たちでロックを楽しんでいる様子は、
見る側に安心感を与えますし、演奏も安定していました。
そして、このバンドの個性を最も良く象徴していると感じたのは、
ボーカル/和人氏の、人を食ったような脱力系のMCです。
これにはハマりました。(苦笑)
おそらく無意識なんでしょうが多くのロック系ボーカルのMCは、
8ビートの余韻を残したまま、今までのノリをキープするようなテンポで話しますが、
(それで全く違和感はありませんが)、この和人氏は、それを見事に断ち切ります。
それがあまりに堂々と、日常会話の音量で話されるので、
お客さんとしては「何事?」と引き付けられますし、
要所要所に効かせた毒が効果的なので、
あえて「観客との一体感」を強調しなくとも、
自然に場の雰囲気は作られ、つながります。
「うーむ、そーかー」、と妙に納得しました。
相変わらず、シンプルで、ドカドカしたサウンドと、とっぽさが魅力の照和。
歳を重ねるにつれ、人間的には深みを増しているのでしょうが、
ステージ上では全くそんな素振りを見せることなく、ひたすら
ド派手なアクションと、フットワークの軽さ、そして、
やたら前のめりで、やたら動き回るスタイルは、さすが昭和のロッカー!
衰え知らずのShigeちゃんパワー、えーわー
つーか、OSAMU氏の着てるバナナレコードのTシャツ、えーわー
3番手は「Y.A」というユニット。
初見なので詳細はわかりませんが、見覚えのある面々です。
このあたりから混雑しはじめ、おそらく場内温度は軽く30度を超えていたと思います。
念のため、3月中旬の中津川の外気温(夜)は5度くらいなので、中はかなり暑い感じ。
となると、ビールが売れ→酔っ払いが増え→そりゃもう大騒ぎ。
僕もこのへんで4杯くらいは入れ→そりゃもう上機嫌。
よって、このへんの画像からなんとなくヒートアップしてきた感があります。
Y.Aは単純にかっこ良かったですし、
結構な勢いで暴れていたにもかかわらず、演奏はぶれず、しっかりしていました。
こういった流れで、豆ブギが出てくると雰囲気は変わります。
今さらながら思ったのは、
豆ブギのロックンロールは踊るためのロックである、ということ。
もっと言うなら、ツイストするためのロックである、ということ。
今回のようなタテノリ系多し、の中で見てみるとそれが浮き彫りになります。
好きだな〜豆ブギ。
大歓声の中、メンバーが登場し、
一曲目が始まると、最前列はテンションがあがり過ぎて乱闘かと思うほど大暴れ。
一曲目を終えたところで、すかさずボーカルのYokkunが、「お前ら(曲を)聞け!」、
と、忠告するも、かえって火に油をそそぐ結果となり、さらに大炎上。
まあ、ある意味この日は、
「キポンズの、キポンズによる、キポンズのためのキポナイ」なので、
仕方がないと言えば仕方がない、、、にしても異常なまでの盛り上がり。(苦笑)
で、できるだけモッシュの発生していない端っこで撮影するも、
突発的に体当たりを食らうので結構デンジャラス。
基本、しっかりカメラのストラップを手首に巻きつけていましたが、
ほんの一瞬ゆるめ、持ちかえようとした瞬間、またモッシュの余波を食らい、
えーとね、こういう時ってスローモーションに見えますね、
僕の左手からカメラがふわ〜っと浮き上がりまして、
「あ!」っと思った時にはもう無いんですから。
はい、持ってません。カメラどっかいっちゃいました。
仕方なし、しゃがみ込んで、
真っ暗なフロアを見回すと、2メートルくらい先で発見。
回収し、動作確認をしましたが問題なし。ふー。
で、そのままビールを買いにいって、一息ついてから、
また最前列で撮影しました。
まーそれにしても、このデンジャラスさ加減と、
お客さんのクレイジーさ&めちゃくちゃ楽しんでいる感じは、
これらの画像が雄弁に物語っていると思います。
これぞパンクロック、いろんな意味で刺激的。(苦笑)
次回も是非観てみたいと思うキポナイでした。
にしても、役者だわ〜みんな。
Cafe Adrenaline / 水野雄一
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