web Cafe Adrenaline vol.196 2012-1-13 (金) update
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昨年ネタ・その2
前号と同日ですが、今号では単独で飛来されたフレンチロケットを少しだけ・・・ の巻
ちょうど前号を撮影中に、グロァオオオオオオオオオオーン!!
と雄叫びを上げながら来て下さったルーテシア・ルノースポールV6・前期型。
あきらかに貸切り営業っぽい雰囲気に、
ドライバーさん曰く、「入れますか?食事に来たのですが・・・」、とのこと。
いやあ嬉しいですね。疲れも吹っ飛びます。
「これだけ撮り終えたら中(厨房)に戻りますんで、どーぞどーぞ」、と僕。
安心されたご様子で奥様と店内へ入って行かれました。ホント感謝です。
しかしこのモデル、2001年のデビューだから、もう11年前かあ。
大好きですね、こういうギリギリのバランス感覚のクルマ。
蛇足かもしれませんが念のためこのクルマをご説明するならば、
例えればルノーはフランス本国において、日本のトヨタみたいなもんだし、
だとすればルーテシアはトヨタのヴィッツみたいな存在。
そのヴィッツのエンジンを抜いちゃって、後部座席を取っ払い、
そこへクラウンのエンジンを押し込んだクレイジーなクルマ、とでも言うべきか。
で、この前期型は発売直後から、「直進安定性が素晴らしく悪い」、という声が寄せられ、
なんとルノーは、ポルシェ社に相談し、ポルシェの出した回答は「根本的にホイールベースが短すぎ!」、
との指摘をし、後期型ではシャーシ全般に変更が加えられたというエピソードをもつ。
個人的には、そういった大手メーカーにもかかわらず、
エキセントリックなクルマに理解を示し、モノ作りに対して攻めの姿勢を忘れない所に好感がもてますし、
全工程手作りがゆえに月/5台しか作れなかったという効率の悪さも素敵!
やっぱりルノー万歳!フランス万歳!やな。
Cafe Adrenaline / 水野雄一
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