web Cafe Adrenaline vol.182
2011-8-23 (火) update
since 2000
炎天下だよ大集合!
ポルシェ7台・コルベット13台・オールドバイク3台がほぼ同時にご来店(大汗) の巻
2011年7月10日 (日)
この日は愛知県の鵜飼氏・幹事/水冷ポルシェ軍団が12名くらいと、
長野県の小池氏・幹事/オールC6コルベット軍団が16名くらいのご予約を頂きました。
まったく別々の団体さんに駐車場を有効利用して頂くためには、
あらかじめ駐車位置を指定しておいた方が良いだろうと思い、
下図を両軍団の幹事さんに送信させて頂いた。
僕の経験から、たくさんのクルマが一斉に駐車しようとしている時に、
その場でいきなり駐車位置を口頭で伝えたり・指示するのは極めて効率が悪い。
大まかで「こんな感じで停めてください」という図を、
前もって幹事さんに見てもらうだけで随分ちがう。
おかげさまでこういった特殊な団体客様を多くお相手させて頂くと、
自然とコツみたなものが身に付く。
走行後ヒートアップしてみえるご一行様に対し、
「それとなく先手を打っておいて、結果的にスムーズに飲食が完了し、いい気分で帰っていかれる術」、
を習得することは、それがそのままリピートにつながるので経営的にも必須。
本当はもう少しゆとりをもって接客できたらな、と常々思っているのですが
現状の少ないスタッフで運営しているぶんには残念ながら今ので精一杯。何卒お許しを。
もちろん今でも日々反省点は多いし、
この先何年やってもきっと100%満足いくサービスなんてありえないだろうと思う。
しかし、こういった特殊なおもてなしについてあれこれ考えるのは好きだし、
自分の理想とする店に少しでも近づいていく過程/手応えというのは、
些細なことでもいいから欲しい、感じたい、というのが僕らの習性かも知れない。
ただし毎回、お客さんの到着予定時刻のズレというのは悩みの種で、
こればっかりはこちらでコントロールできるものではないし、
大抵の場合は「そうなったら困るんだけど・・・」という方向へ流れる。
とくに、ピザとパスタなんて作り置きできないメニューだし、
そもそも僕一人で作るし、一度に作れる量もある程度決まっているので、
調理開始のタイミングが直前までわからないというのは結構なプレッシャー。
そういった意味で、カレー屋とか牛丼屋っていいなあと思う。
クイックに、大量に提供できるという意味で。
それでもあえて今のスタイルにこだわるのは、
やっぱり、お気に入りのクルマをブーンと走らせて、
その先で仲間とワイワイやりながら囲むテーブルって、
カジュアルなんだけどちょっと華やかな方が断然テンション上がるだろうし、
そうなるとピザとパスタは欠かせないなあーって思うから。
(まあこれは実体験からの発想なんだけど)
もちろん、クイックに提供するということを優先するならば、
麺をあらかじめ茹でて置いて、あとはソースとからめて皿に盛るだけというパスタもあるし、
冷凍ピザという禁じ手も無くは無い。けど、それをやってしまうとアドレナリンじゃなくなるし、
そこまでラクしたいとは思わない。
予定では、コルベット軍団がAM11:30着で、
ポルシェ軍団はその30分後くらいに着のはずだったけど、
両軍団がそれぞれ絶妙なタイミングで渋滞にハマり、
まるで申し合わせたようにほぼ同着・・・
これが現実。
一瞬にして満席になり、
厨房のオーブン&コンロはフル稼働。
おかげで空調の設定温度を最低レベルにしても、
お客さんから「暑い!」と言われる状況に。
うーむ、こればっかりはお手上げ。
で、なんとか全員分の料理を作り終えたところへ、
171号でもご紹介したロータスエスプリの安立氏がこの日はオールドバイク3人衆としてご来店。
すでにテーブル席は埋まっていたのでとりあえずカウンター席へしがみついてもらった。
安立氏よりカウンター越しに「なぜこんなに暑いのか?」という趣旨の質問を受けるが、
「見ての通りだし、それ以前にご自身の服装にも多くの問題があるのではないか」、
と革のツナギとブーツ姿を凝視し、毒づいてやった。
すると安立氏は、「そりゃ失敬失敬」、と苦笑い。
ってなわけで、アポなし3名様にピザとパスタを提供し、
ようやく写真撮影となったが、ぼつぼつポルシェ軍団が出発するということで
大急ぎでシャッターを切らせて頂いた。
もはや水冷だけのポルシェ軍団は珍しくなくなったし、
ここ最近のアドレナリンではおなじみの風景となりつつある。
いろんな意味で、空冷に比べ、
所有するにあたり我慢を強いられる事が少ないので今後も増えるだろうし、
それに伴い、今の空冷と同じように楽しみ方のバリエーションが増え、
よりいっそう僕らをを楽しませてくれると思う。
ただひとつ残念なのは、
空冷の場合これだけ並ぶと、周囲はオイルの匂いが充満し、
「おーこれは特別な光景なんだな」、と強烈に刷り込まれる。それが嬉しかったりする。
まあ逆に言えば、それが無くなったから今の繁栄があるんだけど。
むつかしいとこやね。
圧巻でした。
おそらくC6の中にもいろんなグレード/仕様があると思うのですが、
僕の勉強不足でわかりませんでしたのでこんな感じでご紹介させてもらいました。
ポルシェ軍団が先に帰られるとのことで数台のコルベットに移動をお願いしたのですが、
アメリカンV8をドロドロ言わせながら、ゆーっくり地べたを這うように移動するC6コルベットの姿は
なんとも形容しがたい色気を放っており、ファインダー越しにみていた僕は何となく
このクルマのことを好きで好きでたまらない人たちの気持ちがわかるような気がしました。
その様子を見ていたポルシェ軍団からも
「やっぱりカッコえーなー!」と、賞賛の声が飛び交うほど。
理屈やうんちく抜きでただひたすらカッコいい!それがコルベットの魅力かも。
みなさん猛暑の中、遠方よりご来店いただき有難うございました。
しかしこの日は暑かった!
厨房でしっかり汗をかいて、そのままカメラ持って炎天下の駐車場へ出て
一心不乱に30分くらい撮影したのは無謀だったのか・・・途中で目まいがしてきました。
いろんな意味でこの夏、忘れられない一日となりました。(大汗)
感謝。
Cafe Adrenaline / 水野雄一
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