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web Cafe Adrenaline vol.164
2011-1-26 (水) update
since 2000



僕らのターボ、地球、そして雪かき

走る・冷える・積もる の巻










vol.44 でご紹介しました旦那氏が
このたび’85年式911ターボにお乗り換え。

なんせ26年前のクルマであり、また
それなりに走ってきた個体ということでヤレ感は否めない。

到着早々、エンジンルームから煙が立ちこめ、
ゴムが焦げたような危険な匂いを放っている・・・
いきなりトラブル発生か!?

ではなく
納車直後にファンベルトが切れ、
たまにその残骸が振動でマフラーの上に落ち、
燃えている最中とのこと。

とくに慌てるご様子もなく、
本人曰く、「現状渡しで買ったから仕方ない」
と言ってのける。

うむ、男らしい!







上の画像を見て、
あれ?と思われた方も多いかも。
思わず僕も言ってしまった。(大したことじゃないけど)

この3本スポークのステアリングは
1975年〜84年までに生産された911に装着されるタイプであり、
本来この85年式にはマッチングしない。

85年式ならば、よく見る横長の4本スポーク。

おそらく過去のオーナーによって付け替えられた可能性が高いと言えるが、
年式からいって、在庫調整のために前年仕様のステアリンクを
新車時から組まれた可能性もある。
そういったことをポルシェ社はよくやるからだ。

けど、こうして見ても、
周囲の景色に溶け込んでいてそれほど違和感なし。

「ま、そんなことよりも、せっかくだからちょっとドライブしましょう!」
と氏にお願いし、僕は助手席に陣取った。






走り出しの第一印象・・・

「リアが硬い」、そう言うと、
「うん、これは明らかに車高落とし過ぎだね」、と笑い飛ばした。

本来’80年代のスポーツカーの乗り心地は、想像するほど悪くない。
むしろマイルド。ただ吸気音と排気音がアホみたいにうるさいだけ。
ついでにいろんな匂いが入ってくる。

2011年1月4日、雪は無いけど、
ひたすら寒い中津川の道をかっ飛ばしてもらった。

3.3リッターの空冷6気筒に、KKK製のタービンで過給、
この頃の加給圧制御はバイパスバルブによって行われる。
アクチュエーター式になるのは2世代あとの993型から。
そう考えるとタービンに関する技術は
日本の方がはるかに進んでいたことになる。

あの、”上り坂を、まるで下り坂を落ちていくような加速感”は健在。
はっきり言って、古臭いタイプの加速だけど、
僕ら世代にはたまらない世界。

古臭いというのは、
ブースト圧の掛かりはじめる
3500回転くらいまでは大して速くないけど、
(っていうか正直遅い)
しかしそっから先が狂ったようにパワーが炸裂!
みたいな感じで、やたら境目がはっきりしている加速のこと。

しかしこんな凶暴な味付けでもバブル時代には、
DCブランドのスーツを着た兄ちゃんが、ボディコンの彼女を乗せて、
「デキる男の象徴」であったかと思うと笑える。

ディナーでシャンパン飲んで、フルコース食べたあとにこの加速をくらったら
助手席の彼女は間違いなくビニール袋が必要な状態に追い込まれるだろう。

まあ
いろんな意味でバブル時代は勢いがあったし、
無茶苦茶だったし、つくづく狂気な時代だったと思う。













動力性能のことを言えば、
いまどきの国産2リッターターボ4WDの方が
簡単に・安全に速い。
これは良く言われること。

この個体に限って言えば26年前のクルマなので、
動力性能に関してはとっくの昔に現役引退したと思う。

しかし、相変わらずオーラは出まくりなので、
高速道路の追い越し車線を法定速度内で流しているだけなのに
前を走る車がつぎつぎと道をあけてくれるらしい。

ただ難しいのは、その車間距離の取り方だという。

前を走る車との距離がずいぶん空いていて、
その時点で早めに進路を譲ってくれると追い越ししやすいし、
対外的なイメージも良い。

それが、車間距離がつまった状態で、進路を譲られると
クルマがクルマだけに、「危険で野蛮な挑発的行為」という感じになり、
対外的なイメージは悪化する。

ある意味、ポルシェのブランド性も含めて好きで乗っているのに、
それを自らの運転で汚してしまっては情けない。

なので追い越し際に軽く左手をあげ
”ありがとう”のアピールをするらしい。
クラクションだけでは更なる誤解をまねく恐れがあるからだという。

幸い、この手のクルマの多くは左ハンドルなので、
走行車線を走る右ハンドル車に対しては有効なのだと言う。

そうか、そんな苦労があったのか、と思うのでした。

911ターボ万歳!






















今月中旬、
日本列島は記録的な寒波に見舞われた。

昨年末、
暖冬の影響で各地のスキー場に雪が無くて困った、
というニュースを見たばかり。

北半球の北緯35度より北では、
ほとんどの国で観測史上初の寒気を記録したらしい。

そして気になるのは、
このような地球規模の寒波にもかかわらず、
専門家たちも「あまりに急激に変化したため予測ができなかった」、
と漏らしている点。

これからはこんな事が日常化するんだろうか?





上が15日 (土)の朝。積雪2cmくらい。
下が16日 (日)の朝。積雪15cmくらい。













現在、小学2年生の息子。
ようやく遊びではない雪かきができるようになった。

この程度のことだけど、
開店前の忙しい時間帯に手伝ってくれるのは非常に助かる。

昔の貧しかった頃の日本は、小学生にもなれば立派な働き手だったはず。
”子供は宝”という概念はあったと思うけど、実際の子供に対するの扱いは、
家計を少しでも助ける戦力だったと聞いたことがある。

大人も子供も生きていくのに必死だったし、
なにより平均寿命が40歳とか50歳だった昔では、
なんでもいいから早く自分の子供を仕上げないと
親が先に逝ってしまうので、間に合わないと困るいう事情があった。

それでもやっていけない家庭では口減らしのために奉公へ出されたという。
昔といっても、僕らの親世代(今の70歳代以上の方が子供の頃)の話だ。

そう思うと、良くも悪くも変わったなあと思う。





Cafe Adrenaline / 水野雄一




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