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web Cafe Adrenaline vol.148
2010-9-21 (火) update
since 2000



M氏のセダン

この時期に、エコカー補助金の対象ではないファミリーカーを買うというレジスタンス の巻








常連客のM氏が、素晴しく愚かな4ドアセダンを買われた。

クルマ好きの人生において、往々にしてこのような事態に陥ってしまうことがある。

ガレージには、ちゃんと趣味クルマとして、
R34のGT−R (V-specII Nur NISMO-R1 MaxPower:450ps MaxTorque:48kgm)
があるにもかかわらず、ファミリーカーであった先代BMW3シリーズ/335を手放してまで、
手に入れてしまったクルマとは・・・









BMW M3 セダン、
まさしく奇奇怪怪、愉快痛快、怪物君である。

V8、4リッター、420馬力・・・見た目はおとなしいが、
スペック&プライス共に、ポルシェ911とタメを張れるバリバリの戦闘機である。

「あたし、こんなの乗りたくない」、と奥さんに反旗を突きつけられたという。しかし、
「攻撃は最大の防御である」、というわけの分らない持論をぶちまけ煙に巻いたとか。

しかし、こういった火種はことあるたびに再発火するので、
しばらくの間はつまらん粗相をしないよう、自らを強く律しなければならないし、
有事の際には、誠意をもって火消しに務めるべきである。

それが、家庭を持つクルマ好きの男にとって突然訪れたアバンチュールの代償であり、
背負うべき十字架と言えよう。









しかし、こういった刃物のような鋭いクルマを家族で乗るのも決して悪くはない。

車に興味がある/なしに関係なく、
案外、人は感覚的に覚えているものだし、
あとから振り返った時に、(例えば写真アルバムなど)、
車と一緒に撮った写真というのはその時の空気感を如実に物語る。

それが突飛なものであればあるほどインパクトは大で、
「ぎゃー、なにコレー!」と家族に笑われながらも、
当時を必死で生きたお父さんの証がそこにある。

ほとんどの親が、子供が成長する際に、
自分という個性をよく理解し、その長所に磨きをかけ、
それを武器に社会に出て行け、みたいなことを言うと思う。

本当にその言葉を子供の心に届けたいのなら、
親がそれなりの生き様を見せてやらないと話にならないと思う。

たとえそれが馬鹿みたいな車の話であっても、
我慢すべきところをは我慢し、譲れない部分は譲らないという、
目的に対してブレないというスタンスは充分に示すことができる。

どのみち子供なんて遅かれ早かれ巣立っていくものだし、
じっさい一緒に過ごせる時間などそう多くはない。

そう考えると、こういった波風の立つ選択肢もまんざらではない!

と、へりくつを並べながら
愚かな同胞の援護射撃をするのであった。(苦笑)








           


Cafe Adrenaline / 水野雄一







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