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web Cafe Adrenaline vol.82
2008-12-11 (木) update
since 2000



Just size ! Italian taste

LANCIA β MONTECARLO
寒風吹きすさぶ中行なわれた、禁断の試乗記

T氏とは、アドレナリン創業以来、かれこれ12年のお付き合い。
当時生まれたばかりだった氏の3番目のお子さんが、今や中学一年生と聞くから、
あらためて12年という月日の重さを感じます。

アルファロメオ155/2.0ツインスパーク(初期型)を新車で購入して以来、
フェラーリ328GTB(最終型)、ランチア・テーマワゴン、などを乗り継ぎ、
現在は、アルファロメオ・スパイダーベローチェ(115系・最終型)を所有しつつも、
このランチア・ベータ・モンテカルロを購入すべきかどうか考え中という、
まったくもって羨ましい、イタリア三昧のカーライフをおくっておられます。

なぜこのように、購入前のクルマで名古屋〜中津川をロングドライブできるかというと、
一言で言ってしまえば、「T氏とそのクルマ屋さんの信頼関係」、という当たり前の理由に尽きる。

ひょっとしたら、こういったシステム(?)は、主に絶版車を扱っている外車屋さんに多いかも知れない。

走行距離が少なくて、ミントコンディションで、流通量の少ないクルマというのは、
売るには売るけど、いざとなったらサッと買い戻せる範囲内で回遊させておきたい、という事情があると思う。

”種の保存”、という観念からしても、
コンディションの良いクルマというのは減る一方であり、
絶滅危惧種みたいなクルマに関しては、このように”保護区内”にて管理する必要があるんだと思う。

つまり、T氏のように、どちらかと言わなくても富裕層であり、
保管場所もきっちりしており、基本的には改造をしないオリジナル志向であり、
取引上、過去のトラブルも無く、実績はバッチリ、という決して多くは無いだろう客層の中で、
半ばリースに近いかたちで、グルグルと商品が回っていくシステムなんだろうと思う。

僕みたいに、どちらかと言わなくてもベタな庶民には全く縁の無い話だが、
こんな冷え切った、不景気のド真ん中においても、こんな風にクルマを楽しんでおられる人もみえるのだ。

「お金はあるところにはある」、という言葉があるけれど、
クルマを通じて、僕はこれまでに数え切れない実例を拝見させていただき、
そのたびに、この差はいったいどこにあるんだろう?、といつも考えさせられた。

もちろん、生まれ落ちた環境が一番の要因であるのは確かだが、
もちろん、それだけでは無い。
だからと言って、とても一言で説明できる問題でもない。

だた、そんなお客さんと交わす何気ない会話の中で、
おもわず、赤鉛筆でアンダーラインを引きたくなるような素晴らしい言葉が飛びだすことも多々ある。
そのたびに、この差はコレだったか!と膝を打ち、同時に僕の中にすり込まれ、
血となり、肉となって、現在のカフェ・アドレナリン.があるのは間違いない。

「客層に恵まれる」、というのは、こういうことを言うんだな、といつの間にやら思うようになりました。

じゃあ具体的に、どんな言葉にアンダーラインを引いたのか?、という話になろうかと思いますが、
これについては、いちいち列記して「これが生き抜くヒントじゃああ!」みたいになるのも本意ではないし、
必ずしも、僕が素晴らしいと感じたことが、他の人にもそう感じるとは思えないので、あえて控えさせて頂きたい。

ただ、断片的に、このHPの中で、僕の言葉に置き換えて、書かせてもらっていることは多々あります。

さて、このランチア・ベータ・モンテカルロ
そのほとんどをガレージ内で過ごしてきただけあって、まるで新車のような輝きである。
正確な年式は忘れてしまったが、これはシリーズ2なので、1980〜84年までに作られた個体だと思う。

なんだか、こうやって直射日光を浴びさせるのすら、ちょっと罪悪感をおぼえる・・・(苦笑)




こちらは参考のため1975〜79年まで生産されたシリーズ1





わおー!こちらは、ランチア・ベータ・モンテカルロをベースに1982〜85年まで作られた
ランチア・ラリー037のストラダーレ(公道仕様)
もうモンテカルロの面影はないよね。(笑)






↑このようにシリーズ2では後方視界を良くするために、ガラスが埋め込まれていますが、
見た感じ、「よくこれで脱落しないよな〜」、という簡素な作りです。

もっと驚くのがこちらの↓フロントガラスの取り付け方法。
ボディに直接はめ込んでありまして、コーキング剤で固定してあるだけです。(汗)

でた! このクルマのチャームポイントでもある、横開きエンジンフード。

明らかに助手席側にオフセットされて積まれる、横置き4気筒DOHC/1995cc/120馬力エンジン。

走行距離/26,634kmが確認できると思います。恐るべし保管状態。

T氏に、「この棒って何?」、と聞くと・・・




ぐるぐる回すと・・・




↓このシートの背もたれ調整ができるとのこと。(大笑)

ある意味、恒例となっております、試乗です。(笑)

なぜだか分かりませんが、T氏は新たに購入すると必ず僕にドライブさせてくれます。
だから僕は、アルファロメオ155/2.0ツインスパーク(初期型)も、フェラーリ328GTB(最終型)も、
ランチア・テーマワゴンも、アルファロメオ・スパイダーベローチェ(115系・最終型)も、運転させて頂きました。

そして今回、このモンテカルロ。
左ハンドル/MT/キャブ車/ミッドシップ、という組み合わせは、じつに5年ぶりの運転。
そう、自分のベックを運転して以来。(笑)

助手席のT氏より、一通りコックピットドリルを受けますが、
その間、車内に充満する、イタリア車特有の、甘く、切ない、気が狂いそうな香り・・・

そして、なんとか平常心をキープしつつ、イグニッションON!

ずいぶん脚色されていますが、↓こんな感じかも知れません。(ちょっとやり過ぎか・・)




まず、動き出して100mくらいで感じたのは、「見た目よりもずいぶん重心が低いな〜」、ということ。
助手席のT氏も、「体感的にはフェラーリ328よりも低く感じるよね」、と申しておりました。

パワステ無しにもかかわらず、すっごく適度な重さに思わずイエス!と嬉しくなり、
夕暮れの空いた山道をスイスイ飛ばしてみます。
2リッター/120馬力とのことでしたが、速い!、つーか乗りやすい!
9.35というこの時代にしては高圧縮比のため、低速トルクからじゅうぶん使えるし、
ツインカムなので3000〜4500回転にかけて、ファアアアアアアアアアアアーン!と気持ちよい加速がはじまり、
6000回転になると完全なるミュージックが堪能でき、レスポンスも素晴らしい!

ただ履いていたタイヤが、今となっては若干アナログな、といってもこれで正解なのですが、
ピレリーP6(185/65/14)ということで、コーナーでの限界点はそれほど高くないと思われ、
攻めるというより、丁寧にトレースする感じでハンドルを切っていきます。

ブレーキ性能に関しては、いわゆるスポーツカーのそれではなく、いささか頼りない感じもしますが、
ま、このクルマには、これで良いでしょう。

キャラクターとしては、ベビーフェラーリなのですが、乗り味は、フェラーリに負けないくらい、
いや、フェラーリとは全く別の解釈で、「大人の世界」、が見事に表現されていました。

僕の好きなタイプのクルマは、一点豪華主義のようなクルマではなく、
ひとつひとつの部品をみれば全然大したこと無いんだけど、
それらを絶妙なサジ加減で、大人の味付けがなされ、
まるでシルクのような乗り味に仕立てられた”比較的安いクルマ”が大好き。

以前所有していたルノー・アルピーヌV6ターボなんかはその最たるものだと思うし、
今、足に使っているボルボ960エステートも同じく。
そして今回のモンテカルロも、僕の中ではじゅうぶん及第点にあたる素晴らしいクルマでした。

とにかく今回、滅多に無いだろうハイレベルな個体であったこと、そして、
奇跡的に暖かい天候にも恵まれ、窓を全開にして、風を感じ、エキゾーストを楽しみ、
非日常的なスポーツカーをそれらしく味わうには最高の条件が整いました。

神様に感謝、そして、T氏に感謝、そして、イタリア万歳!


Cafe Adrenaline/水野雄一





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