web Cafe Adrenaline vol.73
2008-9-10 (水) update
since 2000
Touring of Autumn
2008年9月7日 (日)/晴れのち曇り
ずいぶん涼しくなったのですが、まだまだ暑いこの日、
主に名古屋方面より、こんな天候と良く似た、クールでホットな軍団が来てくれました!
BMW Z3&Z4
最近のBMWは、アメリカ、中国、パキスタンでも生産が行なわれておりまして、このZ3とZ4はアメリカ生まれです。
その昔、特にヨーロッパのメーカーが他の国で生産すると、
品質低下だの云々と、あまり良くないイメージが付いて回りましたが、
最近に至ってはそんな風潮は無くなった、もしくはそれと比較するものが無くなった、と言うべきかも知れません。
というのも昔は、全く同じクルマを本国と、どこか他の国(大抵の場合が発展途上国)で、作っていたわけで、
そりゃあそんなことすれば、圧倒的に本国の方が上手に作れるわけだし、
&、国名もブランドのひとつだと考える人も多いので、ついつい比較して、あーだこーだ言ったのだと思います。
しかし、最近のクルマはロボットが作る、といっても過言ではないくらい機械化が進んでおり、
誰が、どこで、作っても大差ないものが出来上がり、輸送コスト削減の意味合いもあると思うのですが、
「産地直送」という考えが、より多くの利益を生む、といった方程式ができあがりました。
例えば、過去の実績からして、アメリカでたくさん売れそうなモデルだったら、
わざわざドイツで作らず、直接アメリカに工場をで作って、その場で作って売った方がはるかに利益が大きいし、
アフターメンテナンスも充実するだろうから、ブランドのイメージもより高いものになるだろう、という考え。
ただし、こういった考えが全て良い方に作用する、とは言えません。
グローバルスタンダードという考え方は、さじ加減ひとつで、
その土地ならではの特色すらも打ち消してしまう可能性があるからです。
で、そういった視点でこのZ3&Z4を見てみるとどうか?
これまでのBMWにはなかった、いい意味で、見るからに派手で、大胆で、艶々した印象を受けます。
個人的にZ4は、2004年デビュー当初から、かっこえー!と思っていました。
ただ、一番安いモデルで450万円、なんやかんやですぐ500万円オーバーってちょっと高くねーか?
今のご時世、そんなんで売れるのかよ、と思っていましたが、とんだ見当違いでした。
見てのとおり、こんなにたくさん集まってくれているのですから・・・(笑)
手前/現行モデルの5シリーズ(E60) & 下は同車が履いていたホイル、似合ってますな〜。
ほんとにこの日はZ4が多かったな〜&みなさんピッカピカ!
え?リアスポイラーってこんなかたちなの!? 純正?社外?
彫刻的なデザインをうまく取り入れた成功例だよね。エレガントで力強い。
でたっ!M3
屋根はカーボンファイバーで出来ておりまして、それがものすごい面積を覆っておりまして、
コストもべらぼうに掛かると思われるのですが、それをさらっとやってのけるBMWってすごいわ。
V型8気筒DOHC 3,999cc 420ps/8,300rpm 重量1,870kg
これらのスペックからもお分かりかと思われますが、
この4本出しマフラーは決して伊達じゃないってことが容易に想像できます。
一生に一度くらいは、このブレンボ のキャリパーのついたクルマを所有してみたい、
そんなクルマ好きの方は多いはず。僕もそう。(笑)
お〜、フェラーリ・F430
このクルマのまわりをぐるっと一周して感じたのは、「デジタルなエアロダイナミクス!」、これに尽きます。
普通なら490馬力もあるんだから少しくらい無駄にしたっていいじゃん、って思いがちだけど、
”1馬力も無駄にしてはならぬ、ルックスも大事だが、空力を徹底して研究し、よく調教された駿馬を作れ!”
と、フェラーリ社長/ルカ・ディ・モンテゼーモロの声が聞こえてきそうなくらい、デジタル的によく処理されています。
特にフロント大型エアスパッツ、リヤエアスパッツ、Vブレースエアスパッツの造形は、
前作/360モデナでやりきれなかった部分を、どーだー!思う存分やったぞー!という感じがしますし、
これによって(ミッドシップにしては)優れた直進安定性を兼ね備えたのだろうと思います。
唯一、誤算があるとしたら、それは・・・
このパフォーマンスに見合ったタイヤが”限りなく無いに等しい”、と云わざるを得ない現状であること。(笑)
全長/全高/全幅=4,512mm/1,214mm /1,923mm で、車両重量が1,450kgってすごい軽量だよね。
こんなゴージャスなのに。
ポルシェ911(タイプ993) 笑っているようにも見えますが、笑えないくらい速いです。
こうやって見ると、993でもカレラデカール似合うよね。違和感なし。
今回は総勢21名様ということで、ほとんど貸切り状態です。感謝。
みなさん、ピザもパスタも食べ終わって、デザートを堪能しつつ、
コーヒー飲んで一息ついたら、あっちへこっちへ席を移動し、ご歓談タイム・・・の図。
これぞまさしく、団体で遊びに来て、もっとも幸せを感じられ、心温まる、そんなひと時ではないでしょうか。
僕がアドレナリンを作った理由が、ここにあるような気がします。
我々は、次から次へとやってくる洗い物の山を片付けるのに必死ですが、客席は至って、まったりムード。
たぶん誰も聞いていないと思うのですが、店内はチェットベイカーの甘いトランペットが鳴り響いています。
こんな感じで・・
ちょっとだけバーチャルなアドレナリンが体験できるのではないでしょうか?(笑)
こ、こんな終わりがけにSLK登場!!、しかもピースて!(いーわー、こーゆーお客様、大好き)
えー詳しくはわかりませんが、信じられないトラブルが多発し、こんなに遅れてしまった模様です/苦笑
まあ、こうやって来てくれたお客さんが、笑顔で帰られる姿を拝見しますと、つくづくオーナー冥利に尽きますな。
みなさん、ありがとうございましたー!
・・・
あれ? 駐車場の片隅に何かまだいますけど・・・
ん?
・・・ひょっとして!
赤い彗星、現る!(vol.50を参照)
たぶん何も知らずにだと思うのですが、こっそり安立氏が来てくれてました。
・・・つーことで、今日の〆はエスプリで。(笑)
Cafe Adrenaline/水野雄一