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Music of spring

featuring by Clementine

春、どんどん緑になっていきます。

今回のYouTube動画は、
ポップで春らしく、フレンチで爽やかで、
そして少しセンチメンタルな、そんな雰囲気のやつを選んでみました。

これは、1966年に公開されたフランス映画、
「男と女」のメインタイトル/un homme et une femmeを、
パリジェンヌ代表？のクレモンティーヌが1994年に”ボサノバ風・ファンク仕立て”にして唄ったものです。

すでに14年も前の曲になりますが、
相変わらず、カフェや雑貨屋さんなどではよく流れております。
たぶん、この力の抜けたダルな感じがリラックス効果をもたらすんでしょう。

この曲は、彼女の3rdアルバム「ils et elle」に収録。
こーれは部屋で聴くよりも、絶対クルマの中のほうが似合うだろうな。

これは1997年の作品。タイトルの「ソリータ」とは彼女の娘の名前から。

7曲目の”Sunny”は、1976年にボニーMが大ヒットさせたものを結構忠実にカバーしております。
ですが・・・こーれ、いいわ〜〜〜個人的にはオリジナルバージョンよりも好きだな。
ちゃんと英語で唄ってるし、(ちょっとフランス訛りが気になりますが)
ま、唄もいいけど、なにより間奏のエレピが泣かせますわ。
ほんと、クール！の一言。 かっこええわ。

これは1999年に”クレモンティーヌ自身が選んだボサノバ集”。
なのでジャケットも彼女がレコードをかかえで、只今セレクト中！、みたいな感じになっております。

もともと彼女の父親が、かなりのジャズ好きで、レコードコレクターだったらしく、
収録されているのも’50年代のものが圧倒的に多し！

僕も何枚か’50年代当時のボサノバのレコードを持っておりますが、
針を落とすたびに、あの独特なタラ〜ンとした音質というか、
緊張感の無さというか、なんつーか、まったりとした空気感に包まれ、脳の一部が完全に支配されます。

なんやろな、誘惑という名の真綿の糸で首を絞められる感じ・・・かな。

「あ〜もう今日の仕事はこれくらいにしといて、どっか遊びに行こうぜ〜」みたいな。(笑)

これは2000年の作品。

ま、結局のところ、本来、ブラジル音楽であるボサノバなんだけど、
いや、もっと突っ込んでいくと、(決してネガティブな意味ではなく)、
ものすごく大地の香りというか、土の匂いを連想してしまうところを、

フランス人がやると、土の匂いが消え、
ボサノバというジャンルから一歩抜け出し、いや、進化したと言うべきか、
いわゆる最近巷で呼ばれる”カフェミュージック”という新しいジャンルを作り出したんだと思う。

そして、そのパイオニアとも言えるのが、今回のクレモンティーヌなんだと思う。

ま、カフェミュージックと呼ばれる音楽マーケット自体、
極めて小さく、曖昧で、ニッチであるが、
たまたま日本で起こったカフェブームと相まって、いっきに知名度が上がったんだと思う。

(※カフェブームは’90年代中盤〜2003年頃まで続いたと言われている。)

それにつけても今なお、お母さん業もやりつつ、料理本を出版したり、
モデルもやりつつ、洋服のデザインをしたり、CD出したり・・・と、
まあ、あきれるくらい才色兼備な彼女に、これからも「らしい」活躍を期待したい。

「大地のリンゴ」と呼ばれるくらいビタミンCの宝庫であるジャガイモくん、元気に育ってます。

サプリメントなどで、「これでレモン10個分を摂取！」とか書いてありますが、
実はその多くはジャガイモが原料です。

その理由は、
ジャガイモのビタミンCはデンプンに保護されるため、加熱による崩壊が少ないからだとか。

今回はフレンチな内容でしたが、
最後も、フランス人の主食とも言えるジャガイモで〆です。

Au revoir ！(さいなら！)





Cafe Adrenaline/水野雄一