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web Cafe Adrenaline vol . 46

2007 6-01 update since 2000


Making of 看板


ゴールデンウィークが終わったら、うおーし!「かき氷」の準備を始めよう!と決めていたので、
5月下旬、近所のホームセンターへ行き、主に建築材として使われる「2X10」※ツーバイテンという
ごっつい板を買ってきて、「2007年バージョン・かき氷看板」を作ってみました。

というのも、昨年(2006年)やってみて、結果、ダントツに売れたのが、なんと「チョコいちご」でした。
ま、普通の氷いちごに、ハーシーのチョコシロップをかけ、板チョコを削ったのをチップとしてトッピングするという、
別に、なーんてことは無い組み合わせだと思うんだけど、案外、よそではやってなくて好評でした。

いちごシロップ特有の甘ったるさを、チョコシロップの苦味がほど良く引き締め、
包丁で丁寧に削ったチョコチップのポリポリとした食感が、絶妙なアクセントとなるんやね。
で、これに、超薄くスライスした氷のふわふわした食感と、良くマッチしたんだと思う。

だから、どう考えても、今年はちょっと洋風かな?と思い、そんなイメージで看板を作り直しました。



よって、ベースの色は、チョコレートをイメージした濃いブラウンのペンキでベタ塗り。
本当は、もう少し赤の入ったブラウンの塗料が欲しかったけど、
残念ながら、そんな微妙なニュアンスの色は置いてなくて、渋々これにしました。



昨年は、「かき氷」のスタンダードな書体で、古き良きイメージを忠実に再現しましたが、
今年は、前途のように、当店ならではの解釈があったので、ご覧のようなシンプルな書体にしてみました。
「和」なんだけど「洋」、みたいな雰囲気が伝わればグーなんだけどさ、どかな?

基本的に、僕が描く看板の書体には、フリーハンドは極力使わないようにしている。
なんつーか、これは、あくまでも僕のこだわりの部分でしかないけど、
「個人経営とはいえ、手作りの看板で、木の板に、なんの下書きもなしに、フリーでペンキが描く」、という行為は、
一歩間違うと「落書き」みたいにも見えるからね。

とはゆーても、僕が、他の飲食店のフリーハンドで描いた手作り看板を見ても、
「お、やってるな!」、と思うだけで、とくにネガティブな印象は受けないんだけど。(笑)
ま、あくまで、アドレナリンに限った話やね。

だから手間でも、一応パソコンで、それなりの書体と、
アイテムに見合った文字サイズを選んで、割り付けをし、
プリントアウトして、必要なサイズに拡大コピーして、
文字の裏面に鉛筆を塗りたくり、(カーボン用紙の代わりをするために)、
で、ボールペンで一文字一文字なぞって、板に転写する。

なぜカーボン用紙を使わないかというと、
カーボンは指を乗せただけでその部分が転写されることがあって、(新品はとくに!)、
板を汚す原因になるし、いったんカーボンが付着するとなかなか剥れないのでNG。
学生時代は、チョークなんかも使っていたけど、チョークの難点は、その粉が板に付着するから、これまたNG。

ただ、鉛筆にも短所はある。
余分な転写が無いぶん、逆に言えば、転写力が弱いので、一生懸命チカラを入れて転写しないといけない。
よって、指先、手首、ひじ、肩、背中、の負担となる。
今回のように、けっこうな文字数があると正直ツライやね。(笑)



いよいよ筆入れ。
今回のように、文字サイズが3センチ角以下のものが多い場合は、
新品の筆を使用し、筆の根元1センチくらいの部分にテープを巻きつけ、毛元が広がらないように固定させる。
理由は、毛元が広がると小さい文字が描き難くなるから。

水彩や油彩などの筆は、洗って何度でも使うけど、
ペンキ塗料を使った細い筆は、いくら丁寧にシンナーで洗っても再使用不可!、というくらい痛んでしまう。
なので僕は、基本的に使い捨て。なので100円ショップの筆でOK牧場。



このような細い枠線は、マスキングテープを使って描きました。
かき氷シーズンだけ、専用看板を金具で引掛ける、という仕様にしてみました。



看板の裏面、つまり帰られるお客さんへのメッセージはこんな感じ。
「来てくれてありがと!気をつけて帰ってね、明日も良い日でありますように。バ〜イ!」と。

こうやって見てもらうと、多少面倒くさくても、
ちゃんと文字を選んで、割付して、転写して・・、
という段取りを守って描く意味が少しは伝わったかな?と思います。

正直、上の画像を描いている頃は、
すでに筆が終わっていて、(※使い物にならないくらい毛先が痛んでいるという意味)
とにかく描きづらくて、
「あ〜どうしようかな、そろそろ新品の筆にチェンジしようかな、けど、あとちょっとだしな〜、」
と思いつつ、なんとか誤魔化しながら、ヨタヨタしながらも最後まで描き続けました。

結果、まあ、あまり美しいレタリングじゃないけど、それでも、それなりに見えるのは、
前途の下準備をちゃんとしているから。

料理も、看板描きも、クルマの整備も、ひょっとしたら人生も(?)、
ある程度、出発点から終着点をまでをイメージして、
それを、いくつかのポイントに分けて、
それに対して、必要な物を、必要な分だけ、準備する。
で、あとは、楽しみながら、自信を持って、一つ一つコマを進めていく。

とうぜん、途中、思わぬハプニングに遭遇すると思うけど、
その「準備」の中に、思わぬハプニングに遭遇するかも?、も含まれているので、
ああそうか、やっぱしスンナリ行かなかったか、と思える分、気持ちにゆとりがある。
あとは、頭の中を切替えて、
限られた選択肢の中から、ベストじゃなくても、ベターな方に舵を取れば良いと思う。



とりあえず完成は、こんな感じです。

看板の大きさ、質感、ロゴのサイズ、文字のサイズ、書体、色使いなど、
いちおう頭の中でイメージしていた80%くらいは表現できたと思います。

残りの足りない20%の内訳は、
もう少し時間をかけて筆入れをしたかったな、という反省が10%、
あとの10%は、この先この看板の劣化具合が、周囲の木材とどんな感じマッチしてくれるか?、
という未知数の部分。

ベースの茶色は、
表面が、すごく人工的な、木目を消すくらいの2度塗り、
裏面はラフに1度塗り、という仕様。
とうぜん表面の方が、直射日光や、風雨の影響を多く受けるのを想定しているからなんだけど、
では、なぜ裏面はラフな1度塗りなのか。
単なる手抜きか?ま、半分当って、半分外れ。(笑)

それは、この木材のもつ質感をうまく引き出そうとすると、薄く塗って木目を残した方がグーなんだよね。
よって、裏面の仕上がりこそ、僕の理想に近い状態。
けど、耐久面を考え、表面にそれは出来ない。
んなら、ペンキではなく、オイルステンという半透明に仕上がる便利な塗料があるやないけ!、と思うのだが、
いかんせん、この木材はかなり白っぽいので、半透明に仕上がってしまうと、明るすぎて困る。
なぜ明るすぎて困るかと言うと、最初のイメージとして、文字は白でいきたかったから。
白い文字でいこうと思うと、ベースはそれなりに濃い色じゃないとマズイから。
そして、ある程度、木目を消して塗料が乗ってくれると、筆のすべりもいいからね。

じゃあ、うすく1度塗りにしといて、表面保護のつもりであとからニスでも塗ったら?とも考えられるけど、
これまた最初のイメージとして、つや消しでいく!、というのがあったらニス系の仕上げはNG。
店の入り口の看板がピカピカするのは、あまり好きじゃないから。

・・・こうやって書くと、面倒くさいな、僕の頭の中は。(笑)





立案から完成まで、なんやかんやで1週間くらい。
費用は、6,000円くらい使ったけど、残った材料(木材・塗料・筆)などを考えると、正味4,000円弱くらい。

さて、次回は、肝心のかき氷の試作風景をお届けします。

お楽しみに!









カフェ・アドレナリン./水野雄一








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