web Cafe Adrenaline vol . 39
2006 2-01 update since 2000
Closed⇒pm5:00
上の画像は、今月から実施される、”アドレナリン・5時まで営業”、のために描いた看板です。
そのへんにあった廃材を加工し、トータル20分くらいで描き上げた、
エコロジーかつ、 なんともチープなものだが、
あくまで今回の閉店時間変更は、”暫定的なもの”、と考えているので、ま、これでいっか、と思っている。
というもの、未だに僕自身が、
”アドレナリンが夕方5時で閉店する”、という事に違和感を覚えているからである。
やっぱ、アドレナリンは夜でしょう、と思うし、
実際、閉店後、クッタクタに疲れて、すぐ寝りゃあいいのに、
ひとり、雑務をこなしつつも、”夜アド”の心地良さには(手前味噌ながら)感心させられる。
そりゃあお客さんだって同じように楽しみたいだろうし、
できることなら、心底、僕も提供させてもらいたいと思っている。
しかし残念ながら、それでは僕の体力がもたない。
いや正確には、もたなくなった、である。
とにかく、ここ1年でがっくしキタ。
すでにお気付きの方もみえると思うが、
アドレナリンは、この1年で段階的に営業時間の短縮を行っている。
はじめは、何だかよく分からないけど、ダルい日が続き、
あまりのダルさに、楽しみだった夜のアルコール摂取もめっきり減った。
風邪か?とも思ったが、とくに症状は無い。
そして、あろうことか、”少しゆっくり休みたい”、という、
生まれてこのかた一度も感じた事の無い、なんとも後ろ向きな?考えが頭をよぎるようになった。
おいおい冗談じゃねーぜ!
こんなとこでペース落としてどーすんだよ!
こっからが6速全開だろ!
と、心の中の自分が叫ぶものの、すると、
今度は見たことも無い、もう一人の自分が出てきて、
・・・これまでのハイペース走行、ごくろうさまです。
ゴールはまだまだずっと先ですから、あわてず、騒がず、
これからは少し、ペース配分を考えて走りましょう。
もう、あなたはそんなに若くはないですよ・・・
と言って消えた。(・・ような気がした。)
ちょっとショックだった。 いや、カナリショックダッタ。
とはいえ・・・まあ、これまでに全く身に覚えが無かったわけではないので、
やっぱしかぁ・・・とも思えた。
37歳にもなりゃあ無理もないだろう。
そして、頭を切替え、これも何かのお告げだろうと思い、
さっそく実行したのが、
昨年6月から、月に一度いずれかの火曜日を休みとし、水曜日の定休日をあわせ連休をいただくことだった。
その後、ラストオーダーを、pm7:30に早め、
なんとかpm9:00閉店へ!と目論んだのだが、
やはり、そう簡単にはいかず、結局、pm10:00を過ぎても、お客さんは夜アドを満喫しておられた。
僕も、よほどの事がない限り、”閉店ですのでお帰りください”、とは言わないから余計に・・・である。
まあ、疲れたと言いつつも、店内で楽しんでみえるお客さんの存在は、
僕とって、何よりの栄養だし、活力の源であるがゆえに・・・、このジレンマたるや・・・筆舌し難い!
メンタル面で満たされ、フィジカル面で消耗していく・・・、みたいな感じかな?
だったら人を増やせば?と思われるかも知れないが、
残念ながら、僕には、そんな気サラサラ無い。
常々”僕の代わり”は、あってはならないと思っている。
これは僕が過去に学んだ教訓である。
言い方は良くないが、店主のキャラで食いつないできたような店は、
いくら繁盛しようが、店舗展開しようが、やっぱ店主が抜けたらアウトだ。
パートタイムで抜けても具合が悪い。
物販業ならともかく、何かとお客さんとの接点が多い飲食店では、それがより顕著なのである。
僕が好きな、とあるジャズ喫茶がいい例でる。
そこは、その辺のホームセンターで売っているような安いコンクリートのブロックを、
素人のマスターが組んだだけの、
耐震強度なんぞ全く無視したようなテキト―な建物で、
そのあまりのテキトーぶりに、年に1人くらいは公衆便所と間違えて入ってくる人もいるという伝説を持つ。
店内も、小学校で使われていたと思われる机というかテーブル?みたいなもんがこれまたテキトーに置かれ、
冬ともなると隙間風がスースー入ってきて、本当に小学生になった気分である。
ジャズ喫茶というわりには、決してイイ音ではなく、
案の定、コーヒーは泥水(どろみず)みたいにマズイ。
しかし、そこのマスター(60歳くらいかな?)は、びっくりするくらいニコやかで、低姿勢で、
冬は当然ジャンパーを着たまま、(寒いからね)、
接客も、なんだか半分笑いながら、「す、すい、すいやせん・・」みたいな調子で、頭をペコペコ下げながら、
なーんか知らんけど、こっちも「すいやせん」みたいな気分にさせられて、妙におかしい。つーか和む。
なんだろう? 不思議の国に来たような感じである。
本来、飲食店が公衆便所と間違えられるなんて絶対にタブーなんだけど、
窓のほとんど無い薄暗い店内、ボロボロのテーブルと椅子、
たたみ一畳くらいのキッチンスペース、そしてそこで作られる不味いコーヒー、
けど、妙に人懐っこい老いぼれたマスター、
その背後のガラス越しに見える、膨大なレコードコレクション、
時より、お客の様子を見てフラリとレコード室へ向かい、
2〜3枚抱えて戻ってきて、ポチッと針を落とし、ターンテーブルが回る・・・
なんとも透明感に欠ける音が、ボロッボロのスピーカーから「プァ〜」と流れる。
絶妙にバランスのとれた?世界観がそこにはある。
いやー、どーみても、”採算取れてない風”、なんだけど、
そんなスタイルで、かれこれ30年近くやってるんだからホント恐れ入る。
うなぎの寝床のような、15坪あるかないかくらいの店舗だが、
ずっとマスター1人でやってみえる。 だからいいんだろうと思う。
飲食店経営という、ありきたりなメガネで見ていくと、全てにおいてデタラメなんだけど、
ひとりの人間としての人生、という見方をすると、桁外れに幸せな人にみえるから不思議である。
おそらく、そこへ通うお客さんも、
そのマスターが(知ってか知らずか)、ふりまく幸せのオーラのようなものに触れたくて、
泥水を飲みに行くんじゃないか?と分析する。
わざわざ店に来てくださるお客さんは、
満腹感を満たすだけが目的ではなく、
もっと多目的な満足度を期待してみえるし、
こちらが思っている以上にいろんなことを感じ取って帰っていかれる。
それに応えようとするならば、
自分の代わりを育てるのに躍起になって、せっかく熟成しかけた店の純度を薄めるより、
少々えらくても常駐し、自分の五感をたよりに、
コツコツ手を入れていった方が、店にストーリー性(※物語というか統一感というべきか)
を植え付ける事ができると思う。
それが店の個性というやつだし、付加価値なんだと思う。だから譲れない。
と、頑なに、このスタンスでやっていこうと思うと、 やっぱ営業時間の短縮、は免れない。
当面、pm5:00をめどに閉店させて頂きますが、
すでに2月のpm5:00以降のご予約を数件承っており、さりとて断るわけでなく、
(さすがに毎日だとキツイですが)、極力お客さんのリクエストにはお応えしたいと考えています。
まあ、これが、迷いといえば迷いやね。
柔軟性がある、というフォローもできるけどさ。
まー、とにかく、難しいわけよ!
これからも、いろいろと変更があると思いますが、 皆さん、あたたかく見守ってください。
Newロードスター買いました! というのはウソで、
僕のユーノスが修理の間、代車としてディーラーから半日ばかり借りたものである。
感想、
僕としては、もはやライトウェイトスポーツ、とは呼べないくらいのどっしり感があり、パワーがあり、
普通に乗るぶんには充分速いし、
それでいてドライバーの技術の差が出にくいクルマだと思う。
要は、低速トルクがめちゃめちゃ豊かになったおかげ(19kg!)なんだと思う。
6MTで、2リッターエンジン、170馬力、は、法定速度内なら、けっこう怖いもんナシだろ。
フロントスクリーンが傾斜し過ぎて、うっとうしく、
おまけにスカットルの位置が高く、前方視界が悪化したように思う。
まだ僕のボルボの方がマシ。
ヘッドレストの間に付けられた”エアロボード”なるものは必要なし。
風の巻き込み防止のため?、は?、なんじゃそりゃ。意味ねーじゃん。
ヘッドレストの後ろのちょっとしたスペースに、脱いだ上着だとか、バッグとかを置けなくなったのは大ペケ!
安全性への一環なのかも知れないけど、
ブレーキを踏んでないとエンジン掛からん、つーのは余計なお世話。
ドライバーズシートの掛け心地、よーやった!満足!
2本出しマフラー、がっくし。 1本出しにこだわって欲しかったなー。
走行距離200キロというバリバリの新車にもかかわらず、
6MTがスコンスコン入るのに感動!?
僕のは、これ壊れてるんじゃない?、つーくらいガッチガチで、
あまりの硬さに手首が腱鞘炎になり、ディーラーに文句を言いに行ったら、
”これはこれで正常です。じきに慣れます。”、だもんなー。
単に、当時の精度が低かっただけの話なんだけど、
こーゆー馬鹿っぽいエピソードも含めて、NA(初代)って憎めないよなぁ。
総括、
ユーノス・ロードスターと比較するから、ダメ出しが多いだけで、
それ以外は、なんの文句も付けようのない、よく出来たスポーツカーだと思う。
けど、欲しいか?と聞かれたら、いりません、と即答。
カフェ・アドレナリン./水野雄一
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