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web Cafe Adrenaline vol . 28

2004 1-19 update since 2000




これは、2004年1月17日、昼頃の風景。

暖冬とは言え、これだけの雪が降ればかなり寒いし、
クルマでの移動はリスクを伴うし、
なにより家でじっとしていたくなる。

と、オーナーである僕が思うのだから、
当然の如くお客さんの出足は鈍い。

それでも、わざわざ危険をおかしてまでも
来てくださるお客さんがみえるのだから本当に有難い。

そのかわりと言ってはなんだが、
客席から、いつまでもボ〜っと眺めていたいくらい美しい雪景色を堪能して頂きつつ、
ホットココアのビターに生クリームを浮かべつつ、
ラム酒の効いたアップルパイを召し上がって頂きつつ、
山ほどある雑誌でもパラパラめくりつつ、
こんな日は、昼にもかかわらず、
レコードのチェット・ベイカーに、甘く、眠気を誘うようなホンワカしたトランペットで、
軽くバラードでも吹いてもらいつつ、
25℃の店内で、のんびりウツラウツラしていただく。

今日は何名かに、この非日常な極楽タイムをトロ〜リと提供させて頂きました。






僕はどちらかと言わなくても、
根本的にあまり商売っ気がない方なので、
このようにヒマな時は、とくに不安に思うこともなく、
思う存分、自分の好きなことをして過ごす。

どのみち「待ちの商売」なんだから
こんな日もある。

仮にこの日が来客が5人だったとする。

それでも「ちぇ、たった5人か、」などと思ってはいけない。

もちろん「5人で満足!」と思う必要も無い。

「今日は初めから5人の来客と決まっていたんだ。」と思うようにしている。

明日も、明後日も、5人しか来店されないかもしれないけど、
それも、全て、初めから、決まっていること、と思うようにしている。

もともとギャンブル性の高い自営業。

どんなに美味しい料理を出そうが、
いいサービスをしようが、
リーズナブルだろうが、
駐車場があろうが、
なかろうが、

最後は、運である。

もちろん日頃の努力をしていない店主や、
的外れな計算ばかりしているオーナーのもとへは、運は絶対に巡ってこない。

経営なんて、それだけエタイの知れないものに支配されているんだから、
事が思うように進まなくても、ある意味当然である。





話は変わるが、我がユーノスロードスターが11年目に突入した。

走行距離/83,000キロ。

大して走ってないが、やはり寄る年波には勝てないようで、
あっちもこっちもお疲れさんである。

ハードトップの塗装面には、チリチリとクラックが入りだし、
タイミングベルトの交換時期もせまり、
純正ビルシュタインのダンパーは、2度目のオーバーホールが必要な状態だし、
パワーウィンドウのモーターなんか、明日とつぜん動かなくても不思議じゃないくらいヤル気がない。

それでも、そこそこ真面目に作られたスポーツカーだったんだな、と、
未だに思わせてくれるキレのある走りには感心させられる。

他を圧倒するような存在感や、カリスマ性、動力性能なんかは何ひとつないクルマだが、
貧乏だけど、そこそこのドライビングプレジャーを味わってみたくて、
荷物がある程度積めて、丈夫で、維持費もかからなくて、
しっかりエアコンが効いて、5ナンバー枠で、FRで、
うちのカミさんが(当時は彼女が)買い物に乗って渋滞にハマっても全然平気で・・・
なんて言い出したら、僕の場合このクルマしかなかった。

あの時、RX-7(FC)カブリオレ後期型、
外装:ブリティッシュグリーン、内装:タン革張り、
2年落ちの中古車と非常に迷った。

どちらも諸経費込みで300万円弱。

おいおい、あんた貧乏ちゃうやんけー!と思われるかも知れないが、
クルマ好きのお金の価値基準なんてそんなもんだ。

結局、新車でユーノスロードスターSスペシャルの契約書にサインしたのだが、
決定的だったのは、運転していて楽しかったのは、
いや正確には、自分の身の丈にあったフィーリングだったのがユーノス、
ついでに言えば、僕はひねくれもので、オープンカーなのにハードトップを装着したがるタチで、
ハードトップの設定があったのがユーノス、

そして、たまたま信号待ちをしていたら、
僕が欲しいと思っていたのと同じ仕様のユーノスが路肩に停まっていて、
そこへ黒のTシャツ&白のサブリナパンツ&グッチのバッグ(らしき)を持った
ロングヘヤーの美しい30代前半の女性がひらりと現れ、ひらりと乗り込み、
右ウィンカーを出し、僕の前をスーッと出て、そのままスーッと加速していった。

とりあえず僕の気持ちもスーッと加速したのは言うまでもない。

クルマ好きの価値基準なんてそんなもんだ。

 






それでは、また!





カフェ・アドレナリン./水野雄一



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