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2003.02.01 update
web Cafe Adrenaline vol.21
このクルマをちゃんと走らせたのは、もう、かれこれ1年以上も前になる。2001年、長野県の昼神温泉に出掛けて以来、まともに乗っていない。

昨年の暮れ、アルピーヌ購入に伴い、ベックの出番はますます激減した。

さすがに自分のクルマながら、多少の気まずさを感じながら、そろそろ動かしてやらないとマズイと思い、先月、久しぶりにイグニッションキーを回してみた。

ところが我がベックは、ウンともスンとも言わず、ただ、セルモーターだけがキュルキュルとむなしく鳴いた。

そしてつぎの瞬間、異常なまでのガソリン臭が鼻を突き、あわててリアカウルを開けてみた!すると、なんと、キャブレターからガソリンが!ガソリンが、ゴージャス風呂のライオンの口みたいに、もしくは、アントニオ猪木の掛け声みたいに、ダァー!っと流れ出していた!

原因は、長期間にわたってエンジンを掛けていなかったことにより、キャブレター内のガソリンが腐り、それらの不純物がジェット類の穴に詰まり、行き場を失ったガソリンたちがゴージャスに溢れ出したというもの。

人間で言ったら、ゴージャスな脳血栓みたいなものだ。

ゴージャスに乗って、ゴージャスに壊すならまだしも、ほとんど乗らずに、脳血栓とはチト辛い。

というより、クルマ好きとしてはなんとも恥ずかしい失態である。

後日、主治医であるT氏に連絡を取り、キャブレターのオーバーホールをお願いした。

2003年1月15日 (水)、寒風吹きすさぶ中、せめてもの罪滅ぼしにと、久しぶりのハイオク満タンを与え、リハビリがてら名古屋市内を散策することした。

ところがこのリハビリ、実はベックだけのものじゃなく、オーナー自身のリハビリであったことに気付かされる。

普段乗っているユーノスや、アルピーヌに比べ、ベックのシフトストロークは、恐ろしく短く、アクセルペダルを不用意に踏みつけようもんなら、ハイカム仕様のエンジンが、クァアアアアアアアアンッ!と雄叫びを上げ、絶対的なパワーは無いにせよ、580キロの軽量ボディをパッチ―ン☆と加速させる。


走りそのもののクオリティは、決して高くはないが、(むしろ極めてチープと言った方が正しいが、)クルマとの一体感、ダイレクト感、軽快感などは、この手のヒット作/ユーノスロードスターの比ではない。

悪い意味ではなく、毎回ベックのドライブを楽しんだあと、ユーノスへと乗りかえるたびに、「う〜ん、なんとも楽ちんなクルマやな〜」、と、まるでクラウンにでも乗ってしまったかの如く、大したこともしてないのにスイスイ走っちゃうんだー、と感心してしまう。

この感覚は、普段、激辛台湾ラーメンばっかり食べている人が、ある時、普通の台湾ラーメンを食べた時に感じるマイルドさに似ているかもしれない。
RENAULT Alpine V6 turbo
Beck 550 Spyder : report
内田氏によるレストア風景/2003年1月22日現在
ご覧のように、右ドアから、右リアフェンダーにかけて、数箇所にわたり白く見えるのが、内田氏が泣きながらパテを盛ってくれた跡である。

なぜこんなところに、クラックが入ったのか分からないが、比較的ダメージの浅いものだったので、このように薄くパテを盛ることによって凹みをなくし、さらに数日間乾燥させ、(なんと冬場は3日間くらいは掛かるらしく)、耐水ペーパーの1000番、1500番、2000番を使い分けながら、コツコツとフラットな面を出していくらしい。

よく見ていただくと、ブルーの面にペーパーで擦った跡がうかがえると思うが、こうすることによって、少しでもサフェーサー(※下地のための塗料)の乗りを良くするという。

さらに、このサフェ―サーをぬった後、先程のパテ同様、これまた十分に乾燥させてから、耐水ペーパーで表面をフラットにし、ツルツルにし、まわりの景色が映りこむくらい磨き上げるという。
昨年・秋に新築された愛知県名古屋市天白区にある、当店のお客様・内田氏の自宅ガレージにて、氏の手により、私のアルピーヌV6ターボ「全塗装プロジェクト」が行われている。

前回ご紹介した画像を見る限りでは、なにも全塗装までしなくてもいいじゃないか、と思われるかもしれない。 しかし、ボンネット、フロントフェンダー、ルーフだけを塗ってしまえば、当然そこだけがピカピカになるわけで、他とのバランスが取れなくなってしまう。

画像では分かりにくいが、肉眼だと明らかに、両ドアからリアフェンダーにかけて、経年変化によると思われる退色が進んでおり、洗車大好き人間の私にとって、これでは近い将来、あちこちに不満を覚えるだろうし、「あ〜あの時、おもいきって全部塗っときゃよかった〜!」と後悔するのは目に見えている。

よって、これは私の超わがままで、メカのなら触れるけど、全塗装なんかやったことないぞー、という内田氏を強引に説得し、家族との団欒もそっちのけで、このプロジェクトに従事していただくこととなった。(※由紀子婦人/かずや坊ちゃま、本当に申し訳ない!)
クルマの塗装も、女性のメイク同様、とりあえず下地さえ良けりゃ、あとは何とでもなるが、その逆だと、膨大なコストと時間を要する。

クルマも、女性も、どちらも、男に、夢と、勇気を、与える存在だと思うので、美しさに対する努力を、惜しまないでいて欲しい。

と、勝手なことを言って、このレポートを終わる。

たぶん次回は、ばっちり完成した状態を報告できると思うので、お楽しみに!
ノラリクラリ唄うノーラ
NORAH JONES / Come away with me
ジャズの名門、ブルーノート・レーベルから2002年にリリースされたこのアルバム。

どちらかと言えば、ジャズかもしれないが、かなりカントリー色の強い内容であり、終始ノーラは、ピアノを弾きながら、けだるそうに、のらりくらり唄っている。

このジャケットからして、都会的なイメージに伺えるが、実際には、非常にほのぼのとした雰囲気であり、バックのギターなんか妙に鳴いていて、これでブルースハープでも入った日にゃぁ、あーた、もう、完全にカントリー・ミュージックだがね。

もし私が、このアルバムのジャケットディレクターだったら、絶対に「大草原の小さなお家」のイメージでいくんだけどなあ。






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