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■web Cafe Adrenaline vol.13■

■北の国から・・?■

前略、父さんへ、「今年の冬は暖冬だね、中途半端に寒いくらいなら雪でも降ったほうがマシ!」、なんて話していたら、バチが当たるかのごとくホントに大雪に見舞われてしまったわけで、ボクの家は急な坂の上にあるわけで、クルマもユーノス・ロードスターというバリバリのFRなわけで、このドカ雪の中、いったいどうやってか帰ればいいのか、今から途方に暮れているわけで、毎年この時期になると、「おい、やっぱ軽(自動車)の四駆がいいな、」なんて言ってはみるものの、実際に買ったためしはなく、春になると、「おい、やっぱ男はFRだな!」などと、わけのわからないことを言ってしまう始末であり、ここ数年まったく進歩が無いわけであり、そうこうしている間にも、外の景色はどんどん銀世界に変わっていくわけで、一応、お客さんには、「気をつけてお帰りください!」、なんて言ってるものの、内心、「俺が気をつけて帰らな・・」と思うわけで、ぶっちゃけた話、マジで営業してる場合じゃないくらい雪が積もってきたわけで、今回もまた、歩いて帰らなくちゃいけないわけで・・・。それがイヤなわけで・・・。るーるるるるる・・・

2000年1月20日(土)午後3時頃の画像/東海地方・大雪/カフェ・アドレナリン・水野雄一



なんとか、2月1日に更新できました・・。やれやれ・・・。あ、でもジャズのこと書くの忘れた!しまった!いっぱいネタあったのにな〜。すみませんが来月をおたのしみに・・・。

2001年2月1日/カフェ・アドレナリン・水野雄一



■吉岡くんの911■


独特な風貌をもつ吉岡くんは、オープン当初からの常連さんである。しかし、これといって今まで彼とはよく話したこともなく、週末にぶらりとやって来てはカルボナーラを注文し、ぱらぱらと雑誌に目を通し、食後にコーヒーをさらさらと飲んで帰っていく。どちらかといえば、ヤル気のなさそうな白いユーノス・ロードスターは、(けっして悪い意味ではなく)、そんな彼にピッタリだった。

しかし!そんな彼が突然、ポルシェが欲しいと言い出した!
ななな、なんで?!、と聞くと、「ずっと欲しかったんですよ、子供のころから・・・」と、はにかみながら答えた。・・・ホント、ひとは見掛けによらぬものである。こっちとしては、てっきりヤル気のなさそうな白いユーノス・ロードスターで満足しているもんだと思っていたし(おいおい失礼だぞ)、仮にそうじゃなかったとしても、まさかあんな血糖値の高い「外国製・高性能・高出力&空冷6気筒・後ろにエンジン乗せちゃいました/おらおらおら、のろいクルマはどきなさい!」なんていうクルマを欲しがるなんて思いもよらなかった。(ポルシェオーナーの方ごめんなさい・・)

よくよく話を聞いてみれば、当店むかえのM’S WORKさんに置いてあるイエローの’73年式・911・T(RS仕様)がかなり気になっていたという。


「うーん、わかるなぁ、その気持ち。かっこいいもんね、ナローは!(↑これのこと)、・・けどさ、ユーノスはどーすんの?」、と聞いてみた。

※ナローとは?(蛇足かもしれないけど念のため・・)/1965〜73年までに生産されたポルシェ911のニックネームのことで、そのツルリンとしたボディ形状からそう呼ばれるようになった。Narrow:英語で、狭い、細い、制限された、という意味をもつ。ちなみに、なんで私が「かっこいいもんね、ナローは!」と言ったのかは、あくまで個人的な意見から。スポーツカーのデザインは、小さくてシンプルなものが一番かっこいいと思っているから。

「・・・手放そうと思っています。やっぱ2台同時所有はキツイですから・・」と、まじめな吉岡くん。

なーるほど、「空手バカ一代」ならぬ、「ナロー馬鹿一台」ってわけか。(・・・・・)、でもさ、通勤にも使うんでしょ?だったらナロー1台ってのは辛いと思うよ。しかも、ユーノスからの乗り換えでしょ・・・。

もしここで、彼のことを大嫌いだったら、「そーだねー、それがいいかもね〜」っと言って終わりなのだが、そうじゃないので、「吉岡くん、それは非常にマズイ選択だぞ!」という方向で話を進めることにした。


例えばさ、カローラの実用性・快適性が100だとすると、俺たちの乗ってるユーノス・ロードスターが50くらい。(ぶっちゃけた話、ユーノスってなんやかんや言っても不便なとこあるよね、)で、ナローにいたっては10くらいしかないと思う。(もちろんその分、趣味性や現実逃避マシンという面から見れば、まったくその逆の数字になるんだけどさ。)

その一番の理由として、エンジン/ミッションの耐久性の無さと、ボディの弱さ。(雨に弱いからね〜)これに尽きると思う。なにせ、30年近く昔のクルマだからね。さらに付け加えるとしたら、エアコンが無いということ。後から付けてもいいけど、じつはあまり勧められたものではない。(正確には空冷ポルシェの場合、エアコンとは言わず、ヒーターとクーラーと言い方をするんだけど・・ま、この際どーでもいいか・・)、べつに軟弱とか、そういう意味じゃなくて、日常の足として使うならエアコンは絶対にあったほうがいい!しかも、ちゃんと暖まって、きっちり涼しくなってくれるものじゃないと意味がない!パワステや、パワーウィンドウなんか無くてもいいから、エアコンだけはきちんと効くものを選ぼう!(ここは北海道ではない、灼熱地獄・愛知県名古屋市なのだ!)

すごく言葉は悪いけど、ナローは、しょせん愛人だと思うよ。ぜったい本妻にはなれない。別に生涯ずっと一緒じゃないにしても、あるていど実生活を共にするわけだからさ、炊事・洗濯が苦手で、病弱で、浪費家な奥さんもらったってロクなことないと思う。惚れてるうちはいいけどさ、それが無くなっちゃったらなんにも残らないから、ほんと。

「ナロー馬鹿一台」と言うのはすごく羨ましい話だけど、正直言って吉岡くん的にも、ナロー的にも、あまり幸せじゃないと思うよ、ということを伝えた。



すると彼は、「そうですか、わかりました。じゃ、ナローはやめて、ビックバンパーにします!」と、あっさり方向転換!?

(およよ・・?)

※ビックバンパーとは?(せっかくですので・・・)/1973年まで続いたナローに変わって、74年より前後にアルミ製の強大なバンパーが装着されたモデルのことを言う。理由は、ポルシェ社の最大のお得意様/アメリカ合衆国のクルマに対する安全基準の変更に伴い、ナローのままでは輸出できなくなった為、急遽、モデルチェンジを行った。デザイン的には美しいとは言い難いものの、病弱なナロー時代から比べれば、はるかに実用に耐えうる、(炊事・洗濯はもとより、経済観念にも優れた・・・?)すばらしいスポーツカーに変身した!76年には、サビに弱いと言われていたボディに亜鉛メッキ処理が施され、雨にも強くなる。連続生産年数15年というのは、歴代911の中でもダントツ・トップである。「ベスト911といえば?」との質問で、このビックバンパーを挙げるポルシェフリークも少なくない。

どうやら、なにがなんでもナローじゃなきゃダメ!、というわけじゃなかったようで、ひと安心・・。

で、その後、M’S WORKさんとの交渉はスイスイ進んだようで、あっけないほどスムーズに吉岡くんは上の’84式・911カレラ/3.2の購入を決意!

もちろん交渉の過程で、しっかり、憧れのナローも試乗したらしいのだが、実際に彼の選んだのはビックバンパーの方であった。

「なんで?」と聞いてみた。もし私の意見が、彼にとって負担になっていたとしたら、ちょっと気が引けるなあ、と思ったからである。(そりゃそーだろー、あれだけ言えば・・)

しかし、彼の口から出た言葉は、「ナローを試乗して思ったんですが、やっぱ、ちょっと乗りにくかったです・・」、と、すごく当たり前のご意見!

でも私は、エライ!!っと思った!ポルシェに限らず、男がスポーツカーを買う場合、「試乗してみて、乗りにくかったから買うのをやめる・・」というのは、一歩間違うと負け犬・的要素を含む可能性がある。(ホントかよ・・笑)オマエ、あれくらい乗りこなせなくて、どーすんだよ!みたいな、変なミエを張るところがある。「じゃじゃ馬を馴らしてこそ本当の男」みたいな定説がいまだ存在する。

ひょっとしたら女の人が、無理無理ワンサイズ下のスカートを買って、一度も着ることなくタンスの肥しにしてしまう悲しさに似ているのかも知れない。ま、スカート1着くらいなら可愛いもんだが、それが1台/300万円、400万円もするような外車ともなれば、つまらんミエはあとあと大きな致命傷となる。実際、当店のお客さんの中にも、タンスに肥やし状態の方もいないわけではない。(・・・あ、俺もそうかも・・)

外国製スポーツカーには、そんな一般庶民の平常心をもてあそぶかの如く、魅惑的なフェロモンを出しまくっている。しかし、そんなことに惑わされず、きちんと実用面を考えたうえで、購入を決めた吉岡くんはエライと思う。これからは、ユーノス・ロードスターみたいに気軽に使えなくなるかも知れないけど、けっしてタンスにしまうことなく、通勤に、買い物に、デートに、ガンガン乗って頂きたいと思う。そして、ポルシェのレプリカに乗るこの私に、本物のポルシェの楽しさ、素晴らしさを、教えてやってほしいと思う。



これをお読みの皆さん、小さい頃からの夢、叶えましたか?










■問題作/影山ハングオン■


「マスター、あまり重たいデータのアニメは控えてくださいね・・」みたいなことを、編集担当の綾ちゃんから言われたばかりなのに、かつて無いくらい重量級のアニメを作ってしまいました。その名も「問題作/影山ハングオン」。なにが問題作なのかと言えば、そういう意味で問題なわけで、内容的には別にどおってこともなく、単に自転車ってもっと優遇されてもいいんじゃないの?という素朴な疑問を、なんの脈絡もなく、ただズラズラっと描いただけだけであります。

なにがエコロジーかって言えば、プリウスや、インサイトなんかよりも、圧倒的に自転車でしょう!だって、プリウスや、インサイトに収得時の減税があるならば、自転車にも適用したらいいんじゃないの?いや、逆に自転車だったら、一台につき/2000円くらいのキャッシュバックがあってもいいくらいだよ。もしくは1年間有効の公共交通機関のフリーパスがもらえるとかさ。なんだったら民間会社も参加してもらって、赤字路線の穴埋めに一役買ってもいいし。もちろん、その資金の出どころは無能な国会議員をじゃんじゃんリストラした利益でまかなう。そうすれば、政治も、地球も、クリーンになって一石二鳥じゃない。

クルマもいいけどさ、自転車もいいよね。(中国の朝みたいにさ、自転車で渋滞してみたいよ。ほんと。)



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